展示会は“自分らしさ”を活かせる場所

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今日はボジョレーの解禁日か。冬がはじまっていきますね。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

対照的な二社の展示会を見て感じたこと

先週、大盛況のもと開催されたメッセナゴヤ2017には展活ゆかりの企業も多数出展をされました。その中で対照的な出展のされ方をした2社の会社がありまして、その2社を見ていていろいろと感じるところがあったので書いてみようと思います。

1社目は昨年の展活セミナーに参加くださったエドランド工業さん。昨年のメッセナゴヤがはじめての出展だったのですが、それから機械要素技術展などのものづくり系専門展にも積極的に出展をされてきました。

そんなエドランド工業さんの展示会の中心人物は取締役(後継者)の久保さんです。久保さんは今年出展者プレゼンテーションにチャレンジされました。プレゼンのタイトルは「機械設計・メンテナンス担当者が意外と知らない-切る機械の刃物管理で大切な3つのこと-」。内容は機械メーカー向けの刃物セミナー。わかりやすく、また「へーっ!」と思うところもあり自分が機械メーカーだとしたらこんな会社に刃物のことを相談したいなと思える内容でした。

ご本人の熱い思いが込められたセミナーで大変感動しました。私はこのセミナーの目的は「機械メーカーの刃物部門のブレーンになること」だと思いました。このやり方は誰にでもできることではありません。久保さんはとても頭の良い人で彼の膨大な知識とあくなき探究心と論理的な思考があるからできるやり方です。

2社目は今年の展活セミナーに参加くださったダイワ化工さん。今年のメッセナゴヤがはじめての出展でした。ダイワ化工さんの展示会の中心人物は取締役(社長の奥さん)の大藪めぐみさんです。

ダイワ化工さんは今回の展示会の目的を「ゴムに関するお困りごと集め」と決められました。初出展なのでまずはマーケティングの場として展示会を使おう、ということです。

その目的を達成するためにめぐみさんが取り入れられたやり方は「くじびき」。おそろいのつなぎとキャップ帽を着用され、社員さん以外にも妹さんやお嬢さんにもブースに立ってもらい、くじびきをノベルティとし来場者に積極的にアンケートを呼びかけられました。結果、予想以上の回答が集まり急遽ノベルティのバッグや駄菓子を追加発注することになったほどでした。

常に人だかりができ笑いが絶えない楽しいブースで、これはめぐみさんだからできる展示会だと思いました。めぐみさんの常に楽しいことを考えようとするポジティブな思考、周囲への巻き込み力、そして会社やチームへの愛情を感じました。

今回例に挙げた2社が取り入れられた「セミナー」も「くじびき」も展活のノウハウではありません。お二人とも自分でこれをやると決めて取り入れられたやり方です。これお互いに逆をやっても絶対に上手くいかないと思うんですよ(笑)。久保さんは久保さんらしく、めぐみさんはめぐみさんらしく展示会を成功させるため自分だからできる方法で力を発揮されその姿はキラキラと輝いていました。

そしてその結果として売上がついてきたらそんな素敵なことってないじゃないですか。今回対照的なお二人のやり方を見せていただいて展示会はそれができる場所だと思いました。

展示会をとおして後継者が自分らしさを活かしながら家業を守り発展させていくお手伝いをしていきたいとずっと言ってきましたが、実際にこういう現場を目撃すると本当にうれしい気持ちになります。

目撃したときも幸せでしたが書いていてまた幸せ♪ ありがとうございます。

まとめ

今朝のブログは展示会は“あなたらしいやり方”で売上を上げられる場所というタイトルで対照的な二社のやり方をご紹介しました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。