マイナス要素をキャラにしてしまう強さ

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

この週末は大好きなHey! Say! JUMPのコンサートでした♪ 今朝のブログはコンサートを見終わってから考えたことをまとめていこうと思います。

Hey! Say! JUMP 10th Anniversary Tour 2017-2018

今年Hey! Say! JUMPはデビュー10周年。初のドームツアーの大阪公演チケットを幸運にも当てることができました。大阪ドームは35,000人ほど収容できるのですが、最上部のビスタ席までびっしりとペンライトの光が輝く様子は圧巻でした。

2013年から彼らを見てきて、はじめてセットリストに何の不満もありませんでした。聴きたかった曲を全てやってくれました。今まで見たどのコンサートよりも満足度が高かったです。今まで何度も「アイドルの芸は成長を見せること」と言ってきましたが、世にも美しすぎる成長の記録を9人分も見せていただき、深く深く感動しました。

コンサート自体は心底楽しみましたが、現在、自身のブランディングについて絶賛お悩み中の私はHey! Say! JUMPのキラキラ光線を浴びまくった頭でまたブランディングについて考えています。

嘘をつかずにキャラを演じる

アイドルを見続けていて何がツライってそりゃもうスキャンダルです。でもスキャンダルってアイドル個人の積み重ねてきたブランドイメージが試されるタイミングでもあるということがこの数年でものすごくわかりました。

Hey! Say! JUMPはアイドルとして優等生ですが、そこそこスキャンダルはありました。ここ最近では2014年:薮。2016年:中島、伊野尾。週刊誌に載っていないものも含めるともう少しありますが、この3人のスキャンダルの影響が露骨に違っていてわかりやすいのでこの3人を例に考えてみましょう。

2014年:薮
Hey! Say! JUMPにリーダーはいませんが、最年長の薮くんは結成当時からリーダー的存在でいわばグループの精神的柱でもありました。グループ内の人気は決して高くはありませんが、結成当初からその細い背中にたくさんの責任を負ってきたことを皆知っているから他のメンバーのファンからも愛され尊敬される存在でした。

そんな薮くんのスキャンダルが発覚するのは2014年の東京ドーム公演の直後。スキャンダルの詳細は書きませんが(泣いてしまうので、私が)、一夜にして自分のファンはもちろん他のメンバーのファンからの信頼や尊敬を失ってしまったのでした。相手の女性もスキャンダル内容もそれまでの薮くんのイメージと大きくかけ離れていました。このスキャンダルを期に薮くんは他メンバーに比べて仕事が入らなくなっていきます。ようやく今年はドラマ出演も叶い、グループでの位置も取り戻しましたが禊には実に3年かかりました。

2016年:中島
中島くんのスキャンダルのお相手は20歳年上の人気女優さんでした。これも直後は皆ショックを受けていましたが中島くんの仕事が減ることはありませんでした。人気的にも一時的にファンは嫌な気持ちにはなったとは思うのですが、相対的に数は減っておらず、昨日のコンサートではむしろスキャンダル以前よりも増えているように感じました。

これは彼が10代の頃からずっと「年上好き」を公言し、また母親にGPSを持たされ居場所を監視されるなど“マザコンキャラ”が浸透していたからだと思います。なのでスキャンダルの感想も「ほんまに年上好きやったんやな、てか年上過ぎやろ!!」みたいな、ツッコミつつも納得するものがありました。そしてスキャンダル以降の中島くんの色気の上昇率がハンパなく、それまで障害にもなっていたマザコンイメージからの“乳臭さ”が払拭され、大人の男性への脱皮を見事に成し遂げました。

2016年:伊野尾
伊野尾くんも派手なスキャンダルを出しましたが、人気は下がらず仕事も減りませんでした。お相手は先にセクシー女優が出て、その少しあとに女子アナが出ました。TBSの女子アナが本命っぽいのですが、フジの女子アナも家に入れていたりして週刊誌に書かれた言葉は“ザッピング愛”。これには笑ってしまいました。

伊野尾くんがデビュー当時から築き上げてきたのは“テキトーキャラ”。頭の回転が速く、咄嗟にその場が盛り上がることを言える人なのですが、その内容にまったく真実味がなく本当にテキトーなのです。その能力がバラエティで評価され、かつては下位人気でしたが、メンバー内2番人気までのぼりつめました。スキャンダルの内容もほんとにテキトーで、そりゃつらくなかったと言えば嘘になりますが「なんか伊野尾くんらしいね」と納得せざるをえないという、そんな感じでした。

で、何が言いたいのかというと、スキャンダルが発覚しても「らしいね」と思えた中島くんと伊野尾くんは仕事も減らず人気も下がらなかったのに対し、「らしくない」と思われた薮くんは禊に3年かかった、という現象から何がわかるのか、ということです。

スキャンダルを起こしても最初からその内容がブランドイメージに織り込み済みであればダメージはない、もしくは少なくて済むのです。“マザコン”とか“テキトー”は一見、アイドルとしてマイナスに思えるブランドイメージですがそれをキャラにしていたおかげでスキャンダルのダメージを免れたのです。

アイドルが全て素を見せているとは思いません。でも嘘はダメなんです。ベッキーが一番わかりやすい例ですね。嘘をつかなくて済むように予めマイナス部分も含んだブランドを構築しておくと強いのですね。

というね、理屈は理解したはずの私ですが、いざこれを自分に当てはめてブランドを構築するとしたら一体どうすればいいのでしょう。考える日々は続きます。

まとめ

今朝のブログはマイナス要素をキャラにしてしまう強さというタイトルでアイドルのブランドイメージから考えたことを書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。