問題解決型チラシの汎用性

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

雨の水曜日。梅雨っぽい感じになってきました。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

電気店のリフォームチラシは問題解決型!

先日、自宅近くの電気店の入口に新しく設置されたカタログラックを思わず2度見しました。理由はそこに並んでいたパンフレットの表紙の構成です。

私のセミナーに参加くださったり、いつも私のブログを読んでくださっている方ならお気づきですよね。これらのパンフレットの表紙は見事なまでに問題解決型チラシの構成なんです。それがずらっと色違いで何種類も並んでいたので思わず2度見してしまったわけです。

言うなれば“問題解決型チラシ祭り状態”(笑)。

そもそも“リフォーム”という概念が問題解決なんですよね。今の暮らしのお困りごとを解決するためにリフォームが存在するわけです。ずっと昔からこういった見せ方をしていたのでしょうか。もっと早くリフォーム業界を参考にすればよかったのか(笑)。

問題解決型チラシは突き詰めると「ターゲットの目に止まるキャッチコピー」と「伝えたいお客さんのお困りごと解決事例3つ」(と問い合わせ先)があれば成立します。

例えばこの写真の洗面化粧台で言うと

キャッチコピー
:今お使いの洗面化粧台 お困りではありませんか?

お困りごと解決事例3つ
・汚れがなかなか落ちにくい…
・下台の収納スペースが狭くて困る…
・収納が少なく片付かない…

(2番目と3番目はほぼ同じことですが、収まりをよくするために3つにしていると思われます。)

となります。もしこれが

キャッチコピー
:リフォーム承ります。

チラシボディ部分
・洗面化粧台、トイレ、食器洗い乾燥機、換気扇、浴室暖房乾燥機ほか

だったとしたら「リフォームするぞ!」と決めている人の目にしか止まらないですよね。

でも「洗面化粧台でお困りではありませんか?」というキャッチと、「収納が少なくて片付かない…」という言葉に目をとめた人は、「そういえば我が家の洗面台周りは散らかっているわ。リフォームという方法があるのね」と気づくわけです。

そもそもリフォームという選択肢を持っていなかった人に「これ自分に関係あることだ!」と気づかせる、潜在的ニーズに気づかせることができるのが問題解決型チラシなんですよね。

これ、洗面化粧台、トイレ、食器洗い乾燥機、換気扇、浴室暖房乾燥機でわざわざパンフレットを分けたのもすごくいい思います。全部で1冊のカタログだったらそれぞれのお困りごとをお持ちの方には刺さらないですからね。

そして一番大事なのは、5つのパンフレットが全て同じ“型”で作られている、ということです。化粧台でも換気扇でも使えるのだから、この型は製造業のメッキでも溶接でも切削でも熱処理でも汎用できるのです。

ぜひ、自社に置き換えて考えてみてください。

このブログを書くためにずっとこの5冊のパンフレットを熟読していたら、なんだか私もリフォームしたくなってきましたよ(笑)。

まとめ

今朝もブログは電気店で見つけたリフォームパンフレットの表紙を題材に問題解決型チラシの汎用性について考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。