失敗しない展示会を作るための3つのポイント

展示会用チラシを作る

展示会出展の3ヶ月前には取り掛かりたいこと、それは展示会用チラシを作る、です。3ヶ月前にはチラシを作り始め、出展の1ヶ月前にチラシが完成していることが失敗しない展示会作りのキモです。

前項の「出展目的を明確にする」では下記のようなコンセプトシートを作成しました。このコンセプトシートを元にチラシを作っていきます。

チラシに必要な要素は

  • キャッチコピー/商品名
  • 商品の価値・強み その根拠
  • 使用法
  • ご利用例
  • 参考価格
  • 問い合わせフォーム

の6つの要素です。コンセプトシートから抽出しラフを仕上げていきます。ケイ・エイチ工業さんの自社製品「自動縮尺デジタルスケール“一発!早出しクン”のチラシはこのようなラフを元に作られました。

デザインはデザイナーさんにお願いするのですが、あくまでも内容は自社で考える、というのが展活セミナーのやり方です。

キャッチコピーの正解・不正解

早出しクンのキャッチコピーは「縮尺がわからない図面の寸法出しでお困りの方へ」ですが、このキャッチコピーは多くの見込み客の目に止まりました。なので結果的に正解になりました。

キャッチコピーに絶対的な正解はありません。ただ不正解はあります。見込み客の目に止まらなかったら不正解です。下は以前の早出しクンのチラシです。

現在のチラシと何が違うかわかりますでしょうか? キャッチコピーは「業務作業のイライラ解消!」となっています。このチラシで伝わるのはこの製品には何ができるのか、の部分だけなんですよ。もともと商品力が高い商品なのでこれでも売れるとは思いますが、これは伝達力が高いチラシとは言えません。>>商品力と伝達力についてはこちら。一方現在のチラシは、

誰のどんなお悩み事が解決できるのか、がわかるチラシになっていますよね? キャッチコピーは「縮尺がわからない図面の寸法出しでお困りの方へ」とし、具体的なお困り事を示し、そのお困り事が早出しクンを使うことによってどう変わるのか、が表現されたチラシになっています。これは伝達力が高いチラシ、と言えます。

このような伝達力が高いチラシを作ることが出来た理由は出展目的を明確にしコンセプトシートがきちんと作られているからです。皆さんついコンセプトシートで言うところの価値・強みばかりを強調してしまいがちですが、見込み客の目にとまるためには「その人が困っていること・求めていること」が明確になっており、そこがチラシに表現されていることが大切です。

冒頭にも書きましたようにこのような伝達力の高いチラシが出展の1ヶ月前にできていることが失敗しない展示会作りのキモです。そしてここまで出来ればもう展示会は8割方完成したようなものです。その理由は次項で説明しますね。

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