失敗しない展示会を作るための3つのポイント

展示会ブースを作る

チラシが完成したらいよいよブースを作ります。展示会出展の1ヶ月前にはブース作りにとりかかりましょう。

ブースとは展示会主催者から出展社に与えられる空間のことで、通常間口3m×奥行3mを1小間とすることが多いです。この空間をどう使えば一番効果的なのか、ということをこれから書いていきます。

ブースの作り方はいたってシンプル。チラシを解体すればブースは作れます。

チラシを解体すればブースは作れてしまうので、だからこそ出展の3ヶ月前にはチラシを作り始め1ヶ月前にはチラシが出来上がっていることが大切になります。

展示会ブースの壁面装飾には私はタペストリーをおすすめしています。ポスターパネルだと繰り返し使ううちに折れてきますが、タペストリーであれば丸めて収納でき持ち運びにも便利です。上の早出しクンのブースのようにブースパネルと同じ大きさでタペストリーを作っておくと壁面を塗りつぶすのと同じ効果があり、展示会場で目を引くブースになります。

文字の大きさもポイントです。通路から読める文字の大きさはの大きさ。これは初出展あるあるなのですが、会社の会議室で見ると十分大きなサイズで作ったと思っていても現場に持ち込んでみると思いのほか小さく、来場者の目にとまらなかった、というのはよくある話です。

照明はあったほうがいいです。これは展示会場が暗いということではなく、隣のブースが非常に明るくて自社ブースが照明を用意していなかった場合、非常に寂しい印象になるからです。

良くない例・よくある例・良い例

良くない例

ロゴと社名だけのブース、これは良くない例です。シャネルやナイキならそれでいいですが、中小企業がこれをやっても何屋かすらわかりません。最低限、何屋さんなのかがわかるブースにする必要があります。

よくある例

できること(工法など)を羅列しているだけのブースや商品を並べているだけのブース、これはよくある例です。ほとんど80%以上がこのタイプ。展示会は商品力と伝達力の総合点でで決まりますから、商品力が高ければこれでも売れますが、これは伝達力が高いブースとは言えません。

良い例

誰のどんなお困り事が解決できる商品・技術・サービスなのか、がわかるブース、これは良い例です。私の体感ですがこういったブースを作っておられる企業は全体の5%あるかないかですね。人は自分に関係があることにしか興味がありません。こういった問題解決型ブースだと来場者にこれが自分に関係があることだと気付いていただくことができます。これが伝達力が高いブースです。

コンセプトシート・チラシ・ブースの関係性

実際、上の例で上げている早出しクンのブースはメッセナゴヤ2016で成果を上げたブースですが、このブースの元になっているのはチラシであり、チラシの元になっているのは出展目的を明確にしたコンセプトシートです。

この3つポイントのの関係性をきちんと抑えていただければ、失敗しない展示会を作ることはできます。

失敗しない展示会を作るための3つのポイント話は以上です。次回からは“失敗しない”を“成功する”に近づけるためにできることを書いていきます。

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