オススメ!勉強のための展示会見学方法

展示会に出展を検討される際、
事前に勉強のために幾つかの展示会を見学なさると思います。

仕入れや営業のためではなく、
あくまでも“出展の勉強のため”に展示会を見学する際の
オススメ見学方法があるのでご紹介いたします。

これは私が学生時代に教わったやり方です。
私は大学の専攻が美術史で、
「博物館学過程」という学芸員の資格をとるためのコースを受講していました。
毎月のように展覧会を見学し、
レポートを書いて提出していました。
レポートを書く際は1作品について400文字でまとめる、という決まりがありました。

何度も何度も展覧会を見学しレポートを書く、
ということを繰り返していくうちに、
なんとなく身体で「展覧会とは何か」「いい作品とは何か」
「効果的な展示方法とは」ということがわかっていきました。

この経験を展示会見学にも応用できると思い、
前回の展示会ツアーで取り入れました。
展示会ツアーについてはコチラ>>

では、具体的に紹介します。

まずはじめに会場案内図を入手し、
それを見ながら会場全体をざっとまわってください。
この際のポイントはいちいち立ち止まらないことです。
1時間なら1時間と時間を決めて、まず全体を見ます。
そして気になったブースがあったら、
会場案内図にチェックを入れておきます。

そして一旦どこかに座り、
チェックを入れた会場案内図を見ながら、
最も印象に残っているブースを選びます。

そしてその選んだブースについて、
1.ブース番号、会社名
2.商材
3.キャッチコピー
4.ターゲット(○○を探している○○業界の○○職、担当の人)
5.取り入れたいポイント
6.そのた気付いたこと(ここをこうしたらもっと良いのでは、等)
以上を書き出してください。

写真撮影が可能であれば撮影してください。

ここまででも良いのですが、
この書き出した6点を元に、
400字くらいでレポートを作成すると、
人に説明する際に使えるものができると思います。

このやり方を何回か繰り返すうちに
自社のブース像も見えてくると思うんですね。

そして書きためたレポートを元に、
ブース案を作れば、
ブース施工業者とのやり取りがある場合も、
自分が思うイメージがよりきちんと伝わると思います。

まず数を見ること。
そして1点に集中して深く考察すること。

オススメの勉強法なのでぜひ取り入れてみてください(^ ^)

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。