展示会から得られる成約以外の効果 研修効果編

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

雨ですねー。一雨ごとに秋らしくなっていく。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

その辺の営業研修よりよっぽど社員さんが育つ

展示会から得られるものは成約だけではない、ということはこれまでも何度か書いてきました。(>>詳しくはこちら「展示会から得られる成約以外の効果」)その中で今日は研修効果にしぼって書いてみたいと思います。

展示会を経験することで社員さんがすごく成長した、という話をよく聞きます。その辺の営業研修よりよっぽど育つと言われる経営者もいらっしゃいます。なぜ展示会にはそのような効果があるのでしょうか。

まず言えるのが展示会を準備していく過程で自社の仕事内容を本気で知ろうとすることが大きいです。特に普段の仕事が製造現場でものづくりをされている社員さんの場合、日常業務で大切なことは期日までに仕上げること、ミスをしてラインを乱したり不良を出して迷惑をかけないことなので、頭の大部分は目の前の製造作業に占められています。

しかし展示会に出るとなると来場者から仕事内容について聞かれることになるので、自社の仕事内容を包括的に知っておく必要が出てきます。例えば自社がメッキ屋だったとしたら、お客さんは「あっちのブースにもメッキ屋さんがいたけど、おたくとの違いは何?」というような質問をされるかもしれません。このような質問に備えて自社は特にどういったメッキに強いのかを自分の言葉で説明できるようになっておく必要があります。

技術の質問ばかりとは限りません。工場のキャパシティに関する質問もよくあります。一度にどの程度の受け入れが可能で、どの程度の納期でできるのか。お客さんに理解いただけるような説明が必要です。

こういった経験をすることで、お客さんは自社に何を求めているのか、を知ることになります。普段自分が関わっている製造の仕事以外にも会社には多くの面があることを知り考える機会になります。

また、せっかく展示会で出会いがあってもそのお客さんをほったらかしていたのでは受注に繋がる可能性は低くなります。出会いをまずは試作につなげ、そこから量産につなげ、末永いお付き合いにしていくには何をすればいいのか、これはどんな企業でも考えなければならない営業の仕組み化ですが、そういうことも考えるようになります。

そうやって展示会を経験し、チームで上手くサイクルをまわすよう考えていく中で社員さんは成長していきます。思わぬ場面で意外な才能を見せてくれたりもします。そんな経験をして顔つきが変わった社員さんやそのことをうれしそうに語る経営者さんとお会いできたときは展示会活用アドバイザー冥利につきます。これからもそんな会社を増やしていけるような活動をしていきたいです。

まとめ

今朝のブログは展示会から得られる成約以外の効果研修効果編として社員さんの成長について書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。