自分でやる部分と任せる部分

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨日はまた急に寒くなりましたが、週末に向けて急激に暖かくなるようで、そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

全部任せるのは問題外ですが、かといって…

私の連続講座を企画していただく際に、私の案を受け入れていただける場合は決定権がある方に参加いただくようお願いをしています。なぜならば社員さんだけが参加されるパターンではどうしても「社長に反対されてできませんでした。」となってしまい、今までどおりの展示会のまま終わったり、実行のスピードが遅くなったりするからです。

できれば社長、もしくは後継者の方、社長に対等に意見できる立場にある方に必ず決めてほしいことは大きく言うと2つしかありません。1つはコンセプトの決定。もう一つは先行投資の決定です。

展示会の成果を決める最も根本的な部分はコンセプトです。中小企業の展示会で「誰に何を伝えるのか」の“誰”と“何”が本当にこれでいいのかどうかを最終的に決めるのは社長です。社長が講座に参加できないのであればコンセプトを確認されたタイミングできちんと判断をしていただきたい。一度オッケーを出したコンセプトに対して、本番ギリギリになってからダメ出しをする、などということをされてしまうと展示会はガタガタになってしまいます。

次に先行投資の決定というのはチラシと掲示物のデザインを指します。展示会出展サポートをやらせていただくようになって8年目。様々なパターンを見てきましたが、デザインをプロに頼むか頼まないかの差は当初思っていたよりも相当大きかったです。私も長年、零細企業の経営をしてきましたから、最初は極力お金をかけずにスタートしたいという気持ちはものすごくよくわかります。なので社長自らデザインしたり、社内のちょっとイラストレーターが使える女の子にデザインを任せたりすることを良しとしていた時期もありました。

しかし8年やってきて、長い目で見るとデザインはプロに任せるべきです。デザインって単純にかっこよくすることではないんですよね。“お客様に伝わりやすいように”情報を整理してもらうことなんです。どのフォントでどれくらいの大きさでどの色で表現すれば伝わるのか、これを知ってるデザイナーさんの力を借りることで伝達力が劇的に変わります。

コンセプトとデザインは掛け算なんです。コンセプトがグダグダだとどれだけステキなデザインにしたところで成果は出ませんし、逆にどれだけコンセプトがしっかりしていてもデザインがダメだと伝わらないのです。

整理するとコンセプトに関しては人に任せない。社長が決める。チラシやブース掲示物などのデザイン・制作はプロに任せる、この切り替えが大事ということです。

まとめ

今朝の展活タイムズは展示会における自分でやる部分と任せる部分について考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。