“売りたい何か”しかない時期もあっていい

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

先週の暑さが嘘のような爽やかな朝!9月のはじまりを気持ちよく迎えられますね。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

私にも“売りたい何か”しかなかった

昨日のブログ「どうすれば展示会に本気で取り組もうと思えるのか」に“売りたい何かのための出展”ではなく“役に立ちたい誰かのための出展”でないと本当の本気を出すのは難しい、というようなことを書きました。皆さん“売りたい何か”はあるけれども、“役に立ちたい誰か”は見えている人と見えていない人がいる、と。

でも自分を振り返ってみたら私も“売りたい何か”しかありませんでした。

私は大学を卒業してそのまま家業に入りましたが、入社4年目に売上の95%以上を占める得意先の倒産を経験しました。それから営業なんてしたことなかったけど思いつく限りのことをがむしゃらにやりまくって、なんとか連鎖倒産の危機を回避しました。

そのときの私の気持ちなんて「家業をつぶしたくない」以外何もありませんでした。ただただ倉庫で寝てる什器たちを動かしたい!什器を使ってくれるお客さんなら誰でもいいから仕事がほしい!1万円でいいから売上がほしい!そんな気持ちだけで毎日を生きていました。

「家業をつぶしたくない」という気持ちが本当に強かったのでやがてお客さんが増え売上は回復しました。ただずっとこのやり方を続けるのは無理だろうな、ということにはわりと早くから気付いていました。そのやり方で得られるものといえば売上の数字だけ。こんなやり方で心が満たされることは一生ないだろうと。

そのときはわからなかったけど、今思うと心が満たされない原因は“売りたい何か”しかなかったからなんですよね。什器を使ってくれるお客さんなら誰でもいい、という気持ちで数字だけを追っていたからです。数字しか追ってない人には数字しか返ってきません。構造としては当たり前ですがそれは今だからわかることです。

だから昨日のブログを書いてしまってから思ったのですが、“役に立ちたい誰か”が見えてなくても今は仮に決めてしまって進んでもいいのかもしれません。展示会を経験することで少し明確になるのかもしれないし、そんなきっかけに展活が関われるならそれこそ私の使命と一致しています。

展活はがんばる中小企業の経営者、特に後継者の方に展示会を活用して会社を良くしていただくため、より良い後継者人生を生きていただくためにあります。9月もその使命を成すための機会が満載ですが、どんなに忙しくても本当に役に立ちたい人のためならどこまでもがんばれます。人の心ってそういうもんだと思うんですよね。9月も全力で行きます!(^^)

まとめ

今朝のブログは“売りたい何か”しかない時期もあっていいというタイトルで今考えていることを書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。