1000本ノックの思い出

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

日に日に朝でも暑く、夏っぽくなってきました。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

チラシや広告を分析しまくった日々

私の展示会セミナーでいつもお伝えしている展活ノウハウが今のかたちになったのは2016年のはじめでした。2013年にはじめて講師依頼を受けて最初の3年間はいろいろやってみては変えてを繰り返しており、セミナーの構成が安定しませんでした。

ただ一貫して初期から言い続けていたことがあります。それはまず何を置いても「誰に何を伝えるのか」を明確にしましょう、ということです。そして成果につながる展示会ブースとは「誰に何を伝えたいのか」が来場者に伝わる展示会ブースだ、ということです。

当時も今と同様日々たくさんの展示会を見学に行っていました。たくさんの展示会ブースを見学する中であることに気づきました。それは「誰に何を」の“何”が伝わるブースはたくさんあるけれども、“誰”が伝わるブースはほとんどない、ということです。

そこで私がはじめたのがターゲット明確化1000本ノックという企画です。展示会にこだわらずポスティングされたチラシや量販店などのお店で配られているチラシ、雑誌の広告などを片っ端から分析し“誰”に伝えているのか、そしてどのような表現を用いれば“誰”に伝えているのか、がわかりやすく伝わるのかを書き出していくというものです。

この企画は2014年にやっていたもので、当時は展活のホームページで公開していたのですが今は消したので見れません(笑)。

とにかくそうやって様々なチラシや広告の分析を何ヶ月かかけてやってみたんですね。そして見えてきたのがお困りごとを前面に出す、今の展活セミナーでお伝えしている表現方法です。

誰が明確になっているチラシや広告は圧倒的にBtoCのものが多かったです。最近我が家に送られてきたチラシがとてもわかりやすい形式だったので1000本ノックをやってた頃のことを思い出しました。

これは保険会社から届いたご家族登録サービスの案内チラシです。

伝えたい人
・保険会社から届いた案内について家族が代わりに確認したい人
・父が急に入院したので請求にあたり保障内容を確認したい人
・多忙な夫に代わって書類の発送を依頼したい人

そういった人に対してご家族登録サービスにお申し込みいただくことで解決!とうたっています。“誰”が明確ですよね。わかりやすく伝わります。

繰り返しますが、こういった表現を用いて“誰”を明確にしたチラシや広告は圧倒的にBtoC商品の広告に多かったんです。BtoB特に製造業の展示会でこのやり方を取り入れているところは私が知る限り1社もなかったのですが、取り入れたら必ずもっと伝達力の高い展示会になるという確信があったのでこれをノウハウにし、セミナーでお伝えするようになっていきました。

2016年からこのノウハウをお伝えし始めて今年で4年目。今ではこのノウハウを取り入れて問題解決型展示会を作り、成果を出してくださった中小企業が各地にいらっしゃいます。その影には私が密かにやっていたターゲット明確化1000本ノックがあったんですよ。まぁ何十本かで法則が見えたので1000本ノックにはならなかったのですが(笑)。

これからもこういった“誰”を明確にしたチラシや広告を見るたびに1000本ノックにあけくれた日々を思い出すのでしょうね。

まとめ

今朝のブログは1000本ノックの思い出というタイトルで“誰”を明確にする方法をノウハウとして構築するために私が以前にやっていたことをご紹介してみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。