「うちにはできない仕事」は考えるチャンス

おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。

4月1日、新年度のはじまり。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

できない仕事の引き合い=“意味なし”なのか?

展示会に出展してみたものの、次回の出展を見合わせる企業さんがおっしゃることの一つに「展示会に出してはみたものの“うちにはできない仕事”の相談が多かった」というものがあります。大体、残念そうな顔でそうおっしゃるのですが、これって残念な結果なのでしょうか。私の展活セミナーを受講くださった皆さんはおそらくそういったとらえ方はされません。

私は「うちにはできない仕事」は考えるチャンスだと捉えています。そのように捉えて上手くいった事例もこれまでいくつもありました。具体的に紹介をしていきます。

あと何かあればできるのか

一番大事なのは「あと何かあればできるのか」を考えることです。それは設備なのか技術力なのか人材なのか。そしてその足りない部分を補うことによって商品力が上がり、より利益率の良い仕事ができるようになることが予想できたり、新しい事業の柱をもう一つ作れそうだったりする場合は、補助金や助成金をうまく活用しながら「足りない部分」を補う方法を考え行動に移してください。

これこそが“展示会をマーケティングの場として活用する”ということです。

この決断をするための基準を示せればよいのですが、私の本音は「経営者やったらわかるやろ!」です(笑)。「あと“これ”があればうちはもっと良い会社になれる!」という判断を下すのは最終的には経営者です。

振れる先はあるか

その仕事ができるようになることにメリットを見いだせないケースも当然あります。その場合は“振れる先”をいくつか持っておくとよいです。展示会はそういった協力会社を見つけるためにも有効な場です。また今はSNS等を活用し、普段から横のつながりを育てておくことも可能です。

まったく見当外れな引き合いばかりなのか

上の2つとは違う“まったく見当外れな引き合いばかり”というケースもあります。この場合は展示会のコンセプト作り、その先のブース作りに問題があります。まったく見当外れな相談ばかりあるということは、そういう人にしか目にとまらない展示会ブースを作ってしまっているのです。まず「誰に何を伝えるための出展か」を言語化し、ブースに展開する際はそれを“見える化”することから考えなおしましょう。

「うちにはできない仕事」は考えるチャンスです。商品力アップや事業のもう一つの柱にできないか、考えてみる機会にしてください。

まとめ

今朝の展活タイムズは「うちにはできない仕事」は考えるチャンスというテーマでお届けしました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。