年度はじめに仕事人生20年を振り返る

おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。

年度もかわり、明るくなる時間がどんどん早くなってきました。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

最初の10年 2001年~2010年

昨日は4月1日。新年度がはじまりました。私は1975年生まれの1998年入社なので社会人24期目がはじまったことになります。あと1年で四半世紀マルワ什器で働いてきたことになるんですねぇ(笑)。24期だとキリが良くありませんが、私が本気でこの仕事をやろうと決めたのは社会人4年目、26歳のときでした。そこから数えるとちょうど20年になります。

20年前に何があったのかというと一社依存先企業の倒産。マルワ什器はニチイ、後のサティというスーパーを運営していたマイカルという会社の仕事だけをするという“一社依存型経営”をしていたので、当然、連鎖倒産の危機に陥りました。同時に父の身体がどんどん悪くなっていって、会社をたたむのか続けるのかの選択は私の決断次第という状況でした。

で、確かに「私がマルワ什器を再建する!」と決めたんです。理由は父が創った家業をつぶしたくなかったからなんですけど、それだけじゃかったように思います。当時、私はマイカルという会社のうちへの扱いが不満でした。出入り業者の扱いにリスペクトを感じたことなんて1度もありません。使い勝手のよい駒。使えなくなったらいつでも捨てられると怯え、都合よく使われていました。

でもそれはこちらが選んだことなんですよね。大きな権力の下にいて言うことを聞いていたらとりあえずは安泰でしたから。

だから倒産でお先真っ暗にはなったけど、同時に光が見えそうな予感もありました。それから手当たり次第に新規開拓して、いたるところで恥をかいて、いっぱい痛い目にあって一つずつ“仕事を取る方法”を覚えていきました。毎日ほんとに大変だったけど“自分で自分の人生を動かしている感”がありました。

倒産から数年経った頃には年間400件の新規仕事を取ってこれるような会社になっていました。「仕事はある」。そうなってくると出てくるのが人の問題。関わる人が増えるとそれだけ責められることも増えます。いつしか「こんなにがんばってきたのに、なんでこんな目にあうんだろう」という気持ちで心が疲弊していきました。まず腰が立たなくなり、いろんな病院で腰の治療をしてもらったけど、まったく良くならず。ついに心の病院のほうのお世話になることになってしまいました。

次の10年 2011年~2020年

そんな私の目を覚ましてくれたのは2011年の震災でした。勉強会仲間の同世代の女性が津波で亡くなりました。そのときに心の底から細胞レベルで「私が何気なく生きた今日は、彼女が生きたいと切望した明日なのだ」ということが理解できたんです。死にたいと思っていた自分を心底恥じ、生きなおす決意をしました。

でも以前と同じやり方でがんばってしまったら、また同じことになってしまいます。そうならない方法をいろいろ考える中で見つけたのが“展活”でした。私は私が助けたいと思う人の役に立つために生きる!それを私の仕事にする! 私が助けたい人とは中小企業経営者、特に後継者です。助けたい人とできること、求められていることの重なるところが“展活”でした。

2012年に情報サイト“展活”を立ち上げ、そこからずっと走ってきたし、多少無茶ながんばり方もしましたが、今も心は元気です。

これからの10年 2021年~

こうやって振り返ってみると私が大きな決断を下すのは10年周期のようです。ということは今年も何か大きな決断をするのでしょうか?! 

現状、コロナ禍における中小製造業のための販路開拓カリキュラムの開発、具体的には更なるオンライン活用の実験と検証、プレゼン力向上指導をやっていく予定でいるのですが…。自分ではどうしようもないような何かが起こるのかな? それともそれはコロナですでに1年早くきてたのかな? ドキドキしながら今期も全力でやっていきたいと思います!

まとめ

今朝は新年度ということで、仕事人生20年を振り返ってみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。