東京ビッグサイトが使えない問題の現状

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今にも雨が降り出しそうな朝。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

「あの問題はどうなってるの?」

2015年の暮れ頃からたびたびブログに書いてきました2020年東京オリンピック期間とその準備期間は東京ビッグサイトがオリンピックのメディアセンターとして使用されるため展示会を開催できない、という問題。最近、ますます「あの問題はどうなってるの?」と聞かれる機会が増えてきたので今一度、私が把握していることをまとめようと思います。

現在、東京ビッグサイトの東ホールが使えないと決まっている期間は2019年の4月~11月の20ヶ月間。西ホールも含め完全に使えなくなるのは2020年4月~10月の7ヶ月間と発表されています。なので例えば2019年と2020年の機械要素技術展や2020年のJIMTOFは東京ビッグサイトでは開催できないことになります。

この発表は東京都からの一方的なものだったので、現在、日展協を中心に東京ビッグサイトを通常通り使えるよう要請する運動が起こっています。>>詳しくはこちら

ビッグサイトが使えない期間はテレポートセンターに仮設展示場を建設するとのことでしたが、最近になってこの仮設展示場もオリンピックの期間はセキュリティ上閉鎖するとのニュースも流れて来て更に混乱がひどくなってきているようです。

そもそもメディアセンターとは

そもそもメディアセンターとは何なのかというと世界中にオリンピック情報を発信するための拠点のことです。1964年の東京オリンピックの際はNHKがその役割を果たしたのだそうです。テレビも白黒だった当時はそれで事足りたのですね。

2002年のサッカーワールドカップの際はパシフィコ横浜がメディアセンターだったそうです。たぶん、これが悪しき事例になってしまったのでしょうねー(笑)。前回も展示会場をメディアセンターにして上手くいったから今回も、という前例主義(^^;;

ただでさえ東京はそのビジネス規模に対して展示会場の面積が足りないと言われています。なので東京ビッグサイトは年中フル稼働しているにもかかわらず、アジアの他の地域の展示会におされている現状があります。

その東京ビッグサイトを20ヶ月も使えないようにするなんて、そもそもなぜそんな決定がなされてしまったのか、根本から疑問です。ロンドンやリオでもメディアセンターは新たに建築されたそうです。他の国は展示会ビジネスは通年どおりやる、その上でオリンピックで更に経済を盛り上げてきたとのこと。なぜ他の都市にできることが東京にできないのか。

現在、代替案として有力とされているのは豊洲市場をメディアセンターにする案です。メディアセンターの土壌が汚染していても特に問題ないですもんね。それなら新たに無駄な箱モノが増えることもないし、展示会も通年どおり開催されるし、もうこれでいいじゃない!と思いますけども。

このまま東京ビッグサイトが予定通りメディアセンターになるとしたら、大阪や名古屋はぼーっとしているわけにはいきません。でもそれを見越して建設計画を進めている常滑の会場などは、もし代替案が通った場合は無駄な箱モノになる可能性もあります。一体どこに着地することになるのでしょうか。やきもきする日々はまだしばらく続きそうです(^^;;

まとめ

今朝のブログは東京ビッグサイトが使えない問題の現状でした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。