嘲りを笑いではね返す覚悟はあるか

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

11月が慌しく終わっていこうとしています。いいお天気なのがありがたい。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

保守的な場所で斬新なことをやるために必要なもの

先週2017年11月20日から22日まで東京ビッグサイトでプラントショーという展示会が開催されていました。プラントショーは国内外の工場プラントをお持ちの企業に対し機械やソリューションを提案する展示会で、今回はケイ・エイチ工業さんのサポートとして参加してきました。

ケイ・エイチ工業さんが今回作られたブースはこちら。写真では暗く写っていますがその理由は照明がべらぼうに明るいからです。照明が明るい上にこの色使いですから否応なく目立っていました。

プラントショーという展示会にはじめて行ったのは2年前でした。この業界は基本的に保守的な業界です。これからの時代、この国でプラント建設が劇的に増えるとは考えにくく新規参入が非常に少ない業界だからです。なので出展企業はある程度大きな規模の会社で社歴も長いところが多いです。

その保守的さを直感的にわかっていただけるのが上の画像です。見渡す限り白と青。ケイ・エイチ工業のように壁面を黄色に塗りつぶしたブースなど一つもありません。皆さんブースの見栄えにはこだわりつつも周囲から浮き過ぎないように配慮されていることが伝わってきます。

そのように古く保守的な業界の展示会で斬新な手法を取り入れるには覚悟が必要です。ケイ・エイチ工業のブースは前を通られた方から「すごいなー!目立つなー!」というような感想をいただきましたが、そこには感嘆と共に嘲笑が混ざっているように感じました。

多少笑われはしたものの狙いどおりブースはこのように大盛況でした。瞬間最高でブース内に15人のお客様がいらっしゃいました。笑われるくらいだったら最初から無難なブースを作ることを選ぶか、たとえ笑う人がいようが目を引くことを最優先したブースを作ることを選ぶか、それは経営者の価値観による思います。

今回、それを決めたのは専務の平野さんでした。私はブース配置が決まった段階で隣のブースの展示会画像を検索し「隣はきっと青で来るから、うちは黄色で行きましょう!」と提案しました。プラントショーの雰囲気の中で黄色のブースは異端です。きっと笑う人はいます。でも平野さんはそんな嘲笑など気にもとめず、高笑いではね返せる人だとわかっていたからできた提案でした。

攻めに攻めた今回のブースは前回の2倍の経費をかけましたが6倍の集客力を発揮しました。非常に平野さんらしいブースで平野さんらしい勝ち方をおさめた2017年のケイ・エイチ工業のプラントショー。このあと更に攻めに攻めるであろうフォローアップがはじまります。

先日のブログにも書きましたが、展示会は作っている人のその人らしさが顕著にあらわれる場です。自分に合っていないやり方で無理をしてもしんどいだけなので、このやり方が上手くいったからといって皆にすすめるようなことはしません。

自分らしさを発揮しながら結果を出す、というかたちが一番みんなが幸せだと思うので、これからもそういう展示会作りのお手伝いをしていきたいです。

まとめ

今朝のブログは嘲りを笑いではね返す覚悟はあるかというタイトルで保守的な業界の展示会での勝ち方について考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。