なぜ専門商材にはスロープが必要なのか

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

15年目の3月11日。今日は災害について考える日。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

いきなり専門用語を掲げていませんか?

自社の技術やサービスに自信がある企業ほど、展示会で陥りがちな「罠」があります。それはいきなりブースの前面に「高度な専門用語(本題)」をドーンと掲げてしまうことです。

今回は、先日の展示会フォローアップで共有されたある出展企業の振り返りから、ブースづくりに必要な「スロープ(入り口)」の設計についてお伝えします。

専門用語は「高すぎる壁」になる

先日のメッセナゴヤ合同出展のフォローアップ報告会で、BCP(事業継続計画)の策定支援を行う企業さんから、非常に深い気づきの共有がありました 。

展示会場には製造業の技術者などが多く来場していましたが、「BCP」というテーマとのズレが大きく、無関心な人が多かったそうです 。 その理由は提供する側の専門性が高すぎるあまり、来場者が日頃抱えている「防災レベルの小さな不安」から本題へと導くための「入り口(スロープ)の設計」が不足していたからでした 。

専門用語をそのまま掲げることは、来場者にとって「高すぎる壁」になってしまい、「自分には関係ない」と素通りされてしまう原因になります。

「防災」と「BCP」の違い

ここで「そもそも、BCPって何?」「災害時の行動を決める『防災』と同じじゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

実はここが多くの中小企業が混同している最大のポイントであり、来場者が素通りした原因でもあります。

  • 防災(命とモノを守る)
    ヘルメットや備蓄を用意するなど、災害が起きた「その瞬間」を生き延びるための物理的な対策。
  • BCP(会社とビジネスを守る)
    命が助かり、建物が無事だった「その後」、どうやって事業を止めずに取引先への責任を果たし、倒産を防ぐかを取り決める経営戦略。

つまり、防災は災害対策の「土台」ですが、それだけでは会社は存続できないのです。

高すぎる壁を登らせる「スロープ」を作ろう

いきなり「御社の事業継続計画(BCP)は万全ですか?」という高い壁(本題)を提示しても、来場者は登れません。「大企業がやる経営の話でしょ?」と思われてしまいます。だからこそ、誰もが想像しやすい「防災レベルの身近な不安」をスロープ(なだらかな入り口)にする必要があるのです。

次回の展示会ではタペストリーなどに被災写真を入れるなど、視覚的な危機感を刺激する方法をとってみてはどうか、という話し合いをしました 。 「もし明日、工場が3日間停電したらどうしますか?」という身近な不安(防災=スロープ)で足を止めていただき、そこから「会社を潰さずにビジネスを続けるための仕組みづくりがBCPなんですよ(本題)」と導く。

こういった段階を設けることで、興味を持ってくれた人は説明を聞いてくださいます。そして納得していただければその先のステップに進むことができるようになるのではないでしょうか。

自社商材の「スロープの一段目」は何ですか?

この法則はBCPに限らず、ITシステム、特殊な加工技術、コンサルティングなど、すべての専門的なBtoB商材に当てはまります。

いきなり「高度な〇〇ソリューション」という高い壁を作っていませんか?

来場者が日頃抱えている「身近な小さな悩み(=スロープの一段目)」は何かを考え、なだらかな入り口を設計することで、展示会での出会いを確実な成果に繋げていきましょう!

今日もお読みいただきありがとうございます。

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