バーコード管理のメリットとデメリット

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今日の午後から明日にかけて梅雨らしいお天気になりそうですね。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

バーコード登録管理システムってどうなんですか?

展示会で名刺を求められる代わりに、首にかけているパスに貼られたバーコードシールをバーコードリーダーでピッと読み取られることがありますよね。今日はあのシステムのメリットとデメリットについて考えてみようと思います。

展示会の受付では名刺と簡単なアンケートを求められますよね。業種は何か、どの程度の規模の会社なのか、決済権者かどうかなどです。パスに貼られたバーコードには名刺の情報以外にもアンケートの情報も紐づけられています。ブース前で配られているノベルティを受け取ると、ほぼ9割以上の確率で「スキャンよろしいですか?」と聞かれ、バーコードをピッと読み取られます。

このシステムは例えばリードジャパンではバーコード登録管理システムという名前で呼ばれています。使用料は今年の名古屋機械要素技術展の場合、バーコードリーダー1台目は6万円(税別)、2台目からは1台につき3万円(税別)のレンタル料。データ1件につき70円のデータ読取料金がかかります。データは展示会終了後1~2週間後に業者が指定するサイトからエクセル形式でダウンロードすることができます。

便利な仕組みですが、もちろんメリットもあればデメリットもあります。順番にみていきましょう。

メリット

メリットの1つ目は何と言っても名刺をもらうよりも簡単に大量のデータを集められることです。ノベルティと交換でスキャンさせてもらうという方法であれば、お客さん側もモノを貰っているという負い目があるのでほぼスキャンさせてもらえます。このやり方であれば、商談ができないスポット派遣のスタッフでもデータを集めることができます。

2つ目は名刺を入力する手間が省けるという点です。展示会後はやることがいっぱいあるので面倒な名刺の入力という仕事がなくなるだけでも気持ちがラクになりますよね。

デメリット

デメリットの1つ目はやはり値段が高いことです。6万円の価値があるのか考える必要があります。

2つ目はデータがもらえるまで1~2週間かかることです。展示会後のお礼状やお礼メールはできれば1週間以内に出したいところですが、データが届くのを待っていると初動が遅くなります。

3つ目、これが一番の問題なのですが、スキャンした時点で満足してしまい、お困りごとを聞き出せないことです。出展社側も来場者側もスキャンが終わった時点でそれ以上を求めなくなってしまう傾向があるんですよね(笑)。展示会は見込み客との出会いの場ですから、来場者が何を求めて自社ブースで立ち止まってくださったのかを聞き出さないことには商談にも見積にもつなげようがありません。

なので結論としてはブースでお困りごとを聞き出すという使命がおろそかになるのであれば、バーコードシステムは使わないほうが良いということになります。

バーコードシステムの採用を検討中の方はよかったら参考にしてみてください。

まとめ

今朝のブログではバーコード管理のメリットとデメリットについて考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。