オンライン展示会研究 2020年6月版

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

すっかり梅雨ですね。大阪は毎年7月25日の天神祭が梅雨明けの目安なのであと1ヶ月以上こんなお天気が続くことになります。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

ウェビナーのようなSNSのような

昨日はオンライン展示会「BOXIL EXPO 営業・マーケティング展」を見学しました。こちらは日々の営業やマーケティングに活用できるツールやサービスの展示会で、昨年はリアルとオンライン併設型で開催。今年はコロナの影響を受けてオンラインのみで開催となった展示会です。

Event hubというオンラインでカンファレンスやウェビナー、展示会を運営できるシステムが使われています。
>>Event hubについてはこちら

メールアドレス等を入力してエントリーしたのが1ヶ月ほど前だったでしょうか。その後一体何通の案内メールがきたことか。これまでのどの展示会よりもすごい数のメールが来ました。これが新時代の営業か…。それにしてもよくネタが尽きないな、とまずこの段階でビックリです。

当日は開始時間以降にログインして展示会に入ると、ファーストビューはこんな感じでした。

YouTube限定公開というかたちで会期中は常に2つのセミナーが同時にライブ配信されています。その映像がまず飛び込んできます。

次に驚いたのが会社ごとのバナーではなく個人の顔が並んでいるという構成!それも出展社だけでなく来場者の顔も並んでるんです。これにまずビックリ! SNSっぽいんですよね。

企業一覧にはsansan、Adobe、Dropbox、KDDIなどよく知っている企業名も並んでいましたし、おそらくベンチャーなんだろうなと思う企業名も結構ありました。その企業バナーをクリックして企業紹介ページに入るとサービス紹介や資料をダウンロードするボタンの他にここにも担当者の顔が並んでるんですよね。なので対企業というよりも人と人が出会う場なのだな、と感じました。

なので来場者のルートとしてはライブ配信で企業のセミナーを聴いて(プレゼンというよりもセミナーでした)、興味を持ったら担当者に連絡をしてオンライン商談の時間を決めてオンライン商談、といった流れになるようでした。

画面の右下に「現在10,400組が交流」とか具体的な数字が出ていました。これはライブ配信を見ている人が2ステージそれぞれ200人くらいいたので、スピーカー×来場者と個々にオンライン商談をしている人の総数なのかと思われます。

YouTube限定公開のライブ配信セミナーには出展企業が交代で登壇されます。これも企業に投げっぱなしではなくテーマごとに何社もの企業が登壇して、司会者が進行するかたちでした。来場者のお困りごとに対して何社もの企業が解決策を提案するので、来場者はより自分のお困りごとを解決してくれそうな企業にコンタクトを取り、実際にオンラインで商談することが可能になる仕組みです。

こうして次世代の展示会を体験させていただいて感じたことは今後中小企業に求められる力は「プレゼン力」の先の「セミナー力」かも、ということ、会社よりも“個”なのだな、ということ。なかなかおもしろい体験をさせていただきました。この学びを中小企業のオンライン展示会にどう反映していくのかはこれから考えたいと思います。

「BOXIL EXPO 営業・マーケティング展」は本日6月12日まで開催されていますので、よかったら体験してみてください。

まとめ

今朝の展活タイムズはオンライン展示会研究として「BOXIL EXPO 営業・マーケティング展」のレポをお届けしました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。