展示会のリスクやデメリット

おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。

台風が発生しているようですね。また大雨になるのでしょうか。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

メリットがあれば一方にリスクやデメリットがある

先日、私の展示会セミナーを受講してくださった方からこのようなご感想をいただきました。

メリットと同じようにリスクやデメリットについても教えていただきたかったです。

確かに私はこれまで展示会のメリットばかりを紹介し、リスクやデメリットについて語ってきませんでした。一人の方の疑問の背後には同じ疑問を持つ方がその何倍もいらっしゃることを経験上よくわかっています。なので私は受けた質問はすべて記事にするというルールを敷いてきました。ということで、今回は展示会のリスクやデメリットについて考えてみたいと思います。

経費(費用対効果)

リスクやデメリットとしてまず考えられるのが展示会にかかる経費とその費用対効果です。出展にかかる経費は単純に出展料やブース施工費だけでなく、地方から東京に出展する場合は交通費・宿泊費・その間の社員さんの給料×人数分がかかります。出展にかかる経費を受注による利益が上回らなければその出展は赤字で終わることになります。赤字で終われば展示会に出展しても意味がなかった、無駄だったということになります。

時間

展示会にかかる時間は当日だけではありません。準備やアフターフォローにも時間がかかります。その時間に対してそれ相応の効果を感じられなければ無駄ということになります。

感染(社内の不安)

コロナ以降に起こった現象として感染リスクがあります。特に地方ほどその傾向が強いです。この時期に東京の展示会で万一感染してしまい、社員さんやその家族に被害が出てしまったら取り返しがつかないリスクです。社員さんやその家族も含め不安にしてしまうことになるので、それを押してでも出展をするた場合は出展後のPCR検査はもちろん、しばらくは家に帰らずホテル住まいをする方もいらっしゃるほどです。

リスク回避するための対策

展示会出展にかかる経費は展示会の規模が大きいほど出展料・施工にかかる経費・人件費がかさみ、また距離が遠いほど交通費・宿泊費がかさみ、時間も取られます。なのでまずは地元で出展料が安い展示会で経験を積むことです。そして効果を感じたら少しずつ規模を大きくし、手応えがあったのであれば東京の専門展や海外の展示会を目指されるとよいと思います。

展示会の費用対効果は単純に受注による利益だけではかれない部分もあります。例えば社員さんが成長したとか、社内が活性化した、採用につながった、メディアで紹介された等、副次的な効果も起こります。

また受注による利益をはかる期間をどれくらいに設定するかでも効果の測り方が変わってきます。直後には少額の受注でもリピートを繰り返して量産につながることもありますし、数年後に思い出して発注をいただけることもあります。

感染リスクに関しては主催者も様々な対策をしています。主催者から示されたルールを守り、感染対策をしたうえで出展をすることです。展示会自体がクラスターになったという事例はまだ出ていません。大事なのは夜の過ごし方です。せっかくの出張先で飲みに行けないのは残念かもしれませんが、今は皆で気を配り、展示会は安全であると証明するために実績を積み重ねている大事な時期だということをよく覚えておいてください。

これらを総合的に考慮した上で展示会には出展せず別の販路開拓の手段を取るという選択をされる企業さんももちろんいらっしゃいます。私は展示会を活用する企業も活用しないと決められた企業も、そのどちら決断も尊重いたします。

まとめ

今朝の展活タイムズでは展示会のリスクやデメリットについて考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。