2021年の展示会を振り返る

おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。

週末にかけて大阪もかなり寒くなるようで日曜日には市内にも雪が降りそう。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

中止になる展示会の数は激減しました

昨年2020年はコロナ元年で展示会にも多大な影響がありました。すべての展示会が中止になった時期が数カ月ありました。

私のマーケティングの師匠である佐藤義典先生が昨晩配信されたメールマガジンで「2020年~2021年のコロナを「数字」で振り返ろう!」というテーマで書いておられました。それによるとコロナの患者数や死者数は昨年よりも今年の方が膨大なのですが、GDP推移から見る経済への影響は2020年の夏が底で、2021年の春には急上昇しています。

展示会という世界に身を置いているものの肌感としては底と急上昇の時期はGDP推移とは数カ月ズレて訪れたように感じます。

私の肌感では展示会の底は2021年の年始~春で、2021年の秋が急上昇だと思います。

「展示会とMICE」という情報サイトがありまして、中止・延期になった展示会をまとめてくれているページがあります。それによると2020年に中止になった展示会は173。2021年に中止になった展示会は36で、数だけで比較すると1/5まで減っています。すべての展示会の中止情報を網羅できているわけではありませんが、減少の割合を見るための参考になる数字だと思います。

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2021年の夏までは中止になる展示会は一定数ありましたが、9月30日に緊急事態宣言が明け、ワクチン接種がいきわたり、2021年秋の展示会はほぼ予定通り開催され、各地で盛況でした。

ただ一覧によると2021年10月11月に予定していた展示会を中止しているところもゼロではないので、驚いています。

2021年の前半も緊急事態宣言中ではありましたが、感染予防対策を徹底して、政府のガイドラインを守ったうえで開催する展示会も複数ありました。その経験を元に積み重ねた“この状況でも展示会を開催するためのノウハウ”があったので、秋以降の盛況につながったのだと思います。

今年、印象に残っているのはゴールデンウィーク前に突然、東京ビッグサイトが使用禁止になったこと。そして10月にインテックス大阪の6号館が臨時医療施設になり、展示面積が半分以下になったことです。大規模展示会場は地方自治体のものなのだ、という現実をあらためて思い知らされました。

オンライン展示会も普及してきていますが、リアル展示会の代替にはなりません。リアル展示会とは別の“新たな販路開拓の手法”としてヨチヨチ歩きを始めたあたりです。ひきつづき海外との行き来が難しい状況は続くので、オンラインならではの強みを活かして、発展していってほしいと思っています。

この2年間の経験を振り返ってみると、今後オミクロン株がどうなろうと、展示会が開催されないというような状況は起こりにくいと思われます。ということは2022年はいよいよアフターコロナの販路開拓を考えていかなければなりません。この2年間で急速に行きわたったオンライン、動画、SNSなどを活用し、リアル展示会の相乗効果を起こすような提案をしていければと考えています。

まとめ

今朝の展活タイムズは2021年の展示会を振り返ってみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。