わかりやすい表現は出展者のためでもある

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

まだ少し雨が残っていますがこのあと晴れてくるようですね。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

もちろんお客さまのためなんだけど

展示会で大切なことはパッと見て何ができる会社なのかわかることです。技術力が高い企業であればあるほど難しいと感じるかもしれませんが、よくよく聞いてみるともっとシンプルに表現できるのにわざと難しく表現してしまっている企業も結構あります。

例えば産学連携企画などでできた自社開発製品。大学へのプレゼンの際に作った発表資料をそのまま展示会に転用されてるんじゃないかと思うと企業がよくあります。これはほんとやめていただきたい。大学の先生を納得させるための表現と、お客さんが買いたいと思う表現が同じでいいと本当に思っていますか?

誰の発言だったかきちんと思い出せなくて申し訳ないのですが、以前経済ニュースWBSの解説の先生が視聴者からの「先生の解説はとてもわかりやすいです。どうすれば先生のようなわかりやすい解説ができるようになりますか?」という質問に「頭で考える言葉と人に説明する言葉を分けている」とこたえておられました。

これにはなるほど!と思いましたね。いっぱい勉強してきた賢い人たちは頭で考えるときは難しい専門用語で考えたほうが考えやすいんですよね。でもそれをそのまま人に話しても伝わらないから伝わる言葉に変えてから話している、と。

その世界にどっぷりはまってしまうとそれが専門用語であることすらわからなくなってしまいます。なので人に話して伝わるか試す。伝わらなかったらどのような言葉でどのような順番で話せば伝わるのか何度も試す。そういうことが必要なのでしょう。

展活で用いているこのコンセプトワークシートは伝えたい人に伝えたいことが伝えることができるようになることを目的に作られています。なのでまずはこれを書いてみて、人に話してみて、伝わらなかったら何度も書き直して、という作業を展活セミナーでは何度もやっていただきます。

これはもちろんお客さんに伝えられるようになることが目的ですが、わかりやすい表現を手に入れることは自社のためでもあるんですよね。「こう表現すれば伝わるのか!」とわかる瞬間はなかなか気持ちのいいものです。

大変な作業ではありますが、コンセプトシートがチラシの元になりブースの元になります。ここをがんばりましょうね!

まとめ

今朝のブログはわかりやすい表現は出展者のためでもあるというテーマで書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。