展示会ブース解説@新免鉄工所さん
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
昨日はカムチャッカ半島で大きな地震があり、津波警報が出ましたね。災害には常に備えておかないとですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
レーザ表面処理装置をものづくりワールド東京に出展
今年のMOBIO展活に参加してくださった新免鉄工所さんのブースを紹介します。新免鉄工所さんは先日閉幕したものづくりワールド東京にレーザ表面処理装置を出展をされました。
展示会が終わったばかりなので具体的な商談件数や受注の状況が分かるのはこれからですが、新免鉄工所さんのブースは常に盛況でした。なぜ来場者の足を止めることが出来たのか。その「ブースの作り方」に焦点を当てて解説していきたいと思います。
コンセプトを凝縮したチラシ
新免鉄工所さんがMOBIO展活でのワークを経て作り上げられたのが、こちらの問題解決型チラシです。

「レーザで解決!サビ・塩分・旧塗膜除去」という力強いキャッチコピーの下に、
- 「簡単にサビを除去する方法はないかな?」
- 「溶接焼けによる手間とコストを抑える方法はないかな?」
- 「塗装剥離の養生が大変!」
- 「表面粗さを違う方法でコストダウンできないかな?」
という、対象となるお客様が抱える具体的な「お困りごと」を問いかけ、それぞれに対するレーザでの解決策を提示しています。 このチラシ一枚で、「誰の、どんな悩みを解決できる会社なのか」が一目瞭然ですよね。このチラシこそが今回の展示会の全ての土台となったのです。
チラシを設計図に作り上げた「問題解決型ブース」
そしてこのチラシを設計図として、立体的に表現したのがこちらのブースです。

まさに「展活ノウハウ」が満載のこの非常に訴求力の高いブースのポイントを一つひとつ見ていきましょう。
1.パラペットには会社名よりキャッチコピー
ブースの一番上のパラペット部分には、会社名よりも大きく「既存工法の課題をレーザで解決しませんか?」という、対象者に問いかけるキャッチコピーを大きく掲載。歩いてくる来場者に「なんだか自分の悩みを解決してくれそうだ」と気づかせることができます。今回は6mブースですが、3mブースでも使えるように3mの幕を2つ作ったのもポイント。
2.3連タペストリーの圧倒的な迫力
ブースの壁面には、チラシのメインビジュアルをそのまま展開した3枚のタペストリーを配置。「レーザ表面処理」という大きな文字と、インパクトのある写真が、来場者の視線を引きます。
3.「お困りごと」を可視化したタペストリー群
3連タペストリーの隣には、チラシで整理した4つのお困りごとを、それぞれ個別のタペストリーにして掲示。対象者は自分の悩みが書かれたタペストリーに目を止めざるをえません。
4.遠くからでも認識できる「縦書き」タペストリー
ブースの両サイドには縦書きのキャッチコピーを配置。側面の縦書きキャッチコピーは遠くからでも「あの辺りに自分に関係のあるブースがあるぞ」と認識させることができます。
5.使用シーンをイメージさせるマネキンの工夫
背負えるタイプのレーザ装置はただ置くだけでなくマネキンに背負わせて展示。これにより、来場者は実際の使用シーンを直感的にイメージすることができます。素晴らしい工夫ですね。
6.製品は、見て触れる「前面」に配置
主役であるレーザ装置は、ブースの奥ではなく、来場者がすぐに触れることができる通路際の前面に配置。これにより会話のきっかけが生まれやすくなります。
7.手に取りやすいチラシの設置方法
全ての設計図となったチラシは平積みではなくラックに立てて設置。チラシの表面がポップの役割も果たし、来場者が気軽に手に取れるように配慮されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 新免鉄工所様のブースはMOBIO展活でお伝えした「問題解決型」の考え方をチラシからブースまで一貫して、そして完璧に実践されたブースでした。 ブースに常に人が絶えなかったのは、新免鉄工所さんが元々持っておられる商品力。そして展活ノウハウを学ぶことによって得た伝達力が合わさった総合力が導き出した結果だと言えます。
展示会は閉幕したばかり。 今後のMOBIO展活で新免鉄工所さんから成果報告を聞けることを今から楽しみにしています。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

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