海外用ブース作りとお客さんの反応2

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

最近は5時だとまだ真っ暗で6時でも薄暗いですね。そういう季節になってきました。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

タイの方々の反応から気づいたこと

昨日のブログでは水の浄化装置アキュサイトクリーナーをASEAN最大のものづくり系展示会“METALEX”に出展するにあたり、どのような意図でブースを設計したのか、について書きました。今朝はそんな考えにもとづて作ったブースから得られた反応について書いていきます。

タイの方の特徴

上を向いている人が少ない

私は何度かこのブログで展示会の来場者は圧倒的に上を向いている人が多いと書いてきましたが、タイ人はあまり上を向いている人はいないように感じました。それよりもブースの展示品やブーススタッフの顔を見る人が多かったです。一つ、要因として考えられることは目的ブースを設定していない人が多い、もしくは目的ブース以外も見学する人が多い、ということかと。あともう一つ考えられるのはタイ人は人とのコミュニケーションが好きな人が多いのでは、ということです。

日本人がなぜ展示会で上ばかり見ているのかというと、目的ブースを早く見つけるためと、もう一つブーススタッフと目を合わせることを避けたい、という心理があるように思うのです。目が合って話しかけられたらめんどくさい、という気持ちが上ばかり見て歩く、という行動につながっているのでは、と。

実際、タイの方はブーススタッフが声かけをするとニコっと微笑み返してくれる方が3分の1くらいはいらっしゃいます。なので、日本ではやたらと声かけをすることは逆効果になることもありますが、タイでは積極的な声かけは効果的であると感じました。

そして少しでも興味を持つと積極的に質問をしてくださいます。なので出展中は本当に多くの方がブースに立ち止まって製品について質問し、説明を聞いてくださいました。

そして肝心の「問題解決型ブースは効果的か」という仮説に対する答えですが、やはり効果的ではあったと思います。ただ今回のブースが幅2m×奥行3mという奥に長い形状のブースであったことから、メインのポスターが来場者の視界に入りにくく、問題解決ポスターがアイキャッチの役割を充分に果たしているとは言えませんでした。動画をノートパソコンで流していたのですが、小さすぎてあまり見てもれませんでした。これをせめて30インチくらいのモニターで流していたらポスターが見えにくい点をカバーできたのではと思います。

今回つくづく感じたことは海外出展では文字よりもイメージです。イメージで何ができる製品なのか、どのような問題解決ができるのか、を直接的に感性に伝わるような展示を考えること、これが海外出展で伝えたい人に伝わるブースを作るコツだと思います。そのために何ができるのかを考えるよい機会となりました。

反省点はあるものの、今回は過去の海外出展の中で一番商談件数が多かったと言っていただけました。タイでは有名な飲食チェーン店から具体的な話があるなど、確かな手応えを得ることができました。

とにかく学び多い4日間でした。貴重な経験をさせていただき感謝しています。この経験をサポートに活かせるようますますがんばっていきたいと思います!

まとめ

今朝のブログは昨日にひきつづき海外用ブース作りとお客さんの反応2ということで、タイの方々のブースでの反応とそこから感じたことを書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。