世界共通の戦略を見て思うこと

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

ここ数日少し寒さが緩んでいる大阪。今日は午後からべったりと雨が降るみたいですね。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

名刺狩りと言えば…

私の展示会セミナーでは「ただただ名刺を集めることには意味がない」とお伝えしています。展示会に行くとよく目にする光景として露出の高いコンパニオンを大量に配置し、ノベルティと交換で名刺(バーコードスキャン)を取ってるブースがありますよね。私はそれを“名刺狩り”と呼んでいます。製造業系の方にこの話をすると皆さんの頭に浮かぶのは大体この企業。

そう○ーエンスですね。私もばっちり名刺狩られてきました(笑)。先月行っていたタイのメタレックスという展示会です。ブース前にはコンパニオンの壁ができていてまるでサッカーのPK状態。この戦略は世界共通なのだな、とわかったので記念に写真をお願いしました。

中小企業がこのやり方をマネすることを私はオススメしていません。もちろん○ーエンスがこの戦略を世界中で展開しているということは上手くいっているのでしょう。その理由はそうやって集めた名刺に対するフォローの仕組みを持っているからです。中小企業が下手にこの戦略を取り入れても本当に必要な名刺がその他大勢の名刺にまぎれてわからなくなってしまう、という危険性すらあります。

なので私のセミナーでは「なので名刺の数を追うのではなく、質の高い名刺が集まるように、伝えたい人に伝えたいことが伝わるブースを作りましょう。」と結んでいました。でも最近やはり母数は必要だよな、と思い始めています。

展示会で出会った見込み客が自社の優良顧客になるまでには7つの関門があります。>>詳しくはこちら ○ーエンスの名刺狩りはこの7つの関門でいうところの行動関門を突破する人の数を増やすための一つの打ち手です。行動関門を突破する人の人数を増やしたのであれば、そのあとの比較関門を突破する人の数を増やす打ち手もまた必要になってきます。そこをきちんと対策できれば戦略は意味があるものになります。最近よく聞く“マーケティングオートメーション”もその一つですよね。

展活セミナーではこれまで“いかにして見込み客と出会うか”を主たるテーマとしてお伝えしてきましたが、その先にある展示会で出会った見込み客を自社の優良顧客にするために何をすればいいのか、もきちんとノウハウにしていく必要性を感じています。大企業がやっていることをそのままはできないので、中小企業でも無理なくできるようなやり方で。

世界共通の戦略を見てからそんなことを考えているこの頃です。

まとめ

今朝のブログは世界共通の戦略を見て思うことというタイトルで改めて名刺狩りの効果や打ち手について考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

The following two tabs change content below.
アバター画像

大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。