日本ものづくりワールド2020 出展と来場状況レポ

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

大阪に帰ってきました。おそらく歴史に残るであろう展示会の光景を見てきましたよ。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

見たことのない景色でした

2月26日(水)~28日(金)幕張メッセにて日本ものづくりワールドが開催されています。日本ものづくりワールドとは機械要素技術展、設計・製造ソリューション展、3D&バーチャルリアリティ展、工場設備・備品展、航空・宇宙機器開発展、次世代3Dプリンタ展、ものづくりAI/IoT展、計測・検査・センサ展(新設)の8つの展示会で構成される製造業系では日本最大級の展示会です。

例年の出展社数は2,000社以上。来場者数は80,000人以上。私は2012年から毎年見学をしてきましたが、今年はなにもかもが異常でした。

見にくいとは思いますが、会場を実際に見て出展中止ブースに赤線で印をつけてみました。

もともと空きブースをラウンジにしているスペースが多いこともあって、実質、出展企業は半分くらいだと感じました。来場者数も公式発表はなされていないそうですが、皆さんから聞いた話を総合すると例年の1~2割程度と思われます。とにかく閑散としていました。

※後日追記
会期中の来場者数は3月2日に10,664人だったと公式発表されました。この数字は2018年88,679人の12%。2019年66,049人の16%に相当します。

出展中止企業のやり方もそれぞれ

出展中止企業が続出した今年ですが、出展中止の仕方にいくつかのパターンがあったので、今後のために(今後はこんなことはあってほしくありませんが…)まとめておきます。

1.仕切りと社名板とカーペットのみ

1つ目は最低限の施工のみのブースです。出展を中止するからといって更地のまま放置するのは規約違反で、最低限ブースの仕切りパネルと社名板とカーペットは施工しなければならないそうです。規約では最低限の施工と説明員1名の配置が決まりだそうですが、今回は事情が特殊なので無人でも違反にしないという措置がとられたとか。

2.施工済みブースと出展中止案内板

2つ目はブースはしっかりと施工した上で出展を中止する事情を説明するための案内板を掲げたブースです。A4のコピー用紙1枚を貼っただけのブースが多かったですが、A1サイズくらいのしっかりとした案内パネルを制作し、専用のパネルスタンドで設置しているブースもありました。

3.「カタログをお持ち帰りください」等の案内

3つ目は施工されたブースの本来は展示品を置くスペースにカタログを並べ、「ぜひカタログをお持ち帰りください。お問い合わせはこちらへ」等の案内板を掲げたブースです。ここまでされていると出展中止というよりも、カタログ出展への移行という印象を受けます。

4.遠隔接客

4つ目はテレビ会議のシステムを使ってブース来場者とモニターを介して会話ができるような体制を作られたブースです。私が見つけたのは1ブースだけでした。これも出展中止というよりはバーチャル出展に切り替えた、と言ったほうが良いですよね。

出展を中止すると言っても様々なやり方があるのだなぁというのが今回の発見です。1以外のパターンは設営日と撤収日に最低1名は現場に来なければなりません。関東に拠点があるか、営業所等がない限り1のパターンになってしまいます。開催を強行するからにはもう少しそのあたりの地方の企業への配慮があっても良かったのではと思いました。

それ以外にも言いたいことは多々あるのですが、また頭を整理できらたまとめていきたいと思います。

まとめ

今朝の展活タイムズは日本ものづくりワールド2020の出展と来場状況レポでした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。