インテックス大阪6号館が臨時医療施設になる、ということ

おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。

もうすっかり朝晩はエアコンなしでも過ごせるようになり、身体がラク。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

6号館が臨時医療施設になっても展示会はできます

9月1日に大阪府知事から「インテックス大阪6号館を臨時医療施設にする」との発表がありました。昨日9月6日に更に追加発表があり、それによるとコロナウイルス患者の中でもまずは軽症・無症状者向け500床を9月中に稼働させるとのことです。段階的に中等症向けに200床、軽症・無症状の患者向けに800床の最大1000床規模で整備する方針だそうで、期間は2022年5月までを予定しているとか。

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現在の大阪の状況を考えると正しい判断だと思いますし、決まったことには従いますが、これによってまたもや展示会界が混乱するのも事実。昨日9月6日に展示会主催会社のRXJapan社(旧社名:リードジャパン社)は早々に開会宣言を出しています。それによると、

●インテックス大阪の1号館から5号館は、展示会場として通常通り使用できます
●6号館の臨時医療施設は、完全に別施設として展示会場とは壁を立てて遮ります
●展示会エリアと臨時医療施設エリアは、一切導線が交わらないように、運営できます

とあります。当然、10月に開催される展示会の小間割りはとっくに終わっていますから、大幅な調整が必要になります。

RXJapan社が「一切導線が交わらないように、運営できます」と言う根拠を少し補足させていただきますね。

インテックス大阪は1985年に建設された施設ですが、当初は1号館~5号館までしかありませんでした。9年後に6号館が新たに建て増しをされ現在のかたちになりました。元々1~5号館だけで運営されていたこともあり、6号館を独立した別の建屋として仕切ることは物理的に可能です。当然、6号館側にも入口があります。よって「一切導線が交わらないように、運営できます」は実現可能です。

ただ、懸念もあります。

展示面積

インテックス大阪は約7万㎡の展示面積がありますが、その中の約4万㎡は6号館が占めています。なので来年5月まで半分以下の展示面積で運営をしなければいけないことになります。この状況なのでここ2年はインテックス大阪がフル稼働している光景を見たことはほぼありませんが、6号館は1~5号館に比べて新しく、また2018年のG20の際に改装されトイレも綺麗なので、特に1階の6号館ABが使えないのはツラいところです。

1号館がワクチン接種会場として使用されるのは9月26日までだそうで、10月以降は展示会会場に戻ります。なので小間割りを再調整し、決まっている展示会に関しては中止しない方向で進むようです。

心理的なこと

ただどれだけ「動線が一切交わらないように運営可能」と言ったところで、同施設内に臨時医療施設ができる、という事実が与える心理的影響はあると思います。来場を控える方や、出展者が家族から「行かないで」と言われるようなことは起こるだろうな、と。

屋上駐車場

インテックスの屋上駐車場は6号館の上にあるので、屋上駐車場は一切使えなくなります。一番近い平面駐車場はわりとすぐに満車になり、比較的近い一般駐車場が最近閉鎖されてしまったので、そこそこ遠い平面駐車場に車を停めて歩く必要が出てきます。遠い方の平面駐車場から1号館側の入口まで歩くとなると軽く一駅分はありますね。

もしこれが上手く行ったら

あと心配なのがもしこれが上手く行ったらほかの地域でも同じことをするのでは、ということです。インテックス大阪の造りは特殊で、たまたま6号館を独立させることが可能ですが、他の展示会会場はこんな使い方はできないですよね。となると展示会会場ごと臨時医療施設になってしまうわけで、そうなったら予定されている展示会は中止にするしかなくなります。それだけは避けてほしいです。

オリンピック・パラリンピックが終わり、ようやく12月には東京ビッグサイトの東棟が返ってくると喜んでいたら、今度はインテックス大阪6号館を取られてしまいました(泣)。一難去ってまた一難です。試練が続きますが、へこたれずにまいりましょうね!

まとめ

今朝の展活タイムズはインテックス大阪6号館が臨時医療施設になることを解説してみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。