専門家である、ということ

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

どんよりした朝。徐々にお天気は崩れてくるようですね。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

私は“展示会の”専門家です

6月にインテックス大阪で開催されるサービスロボット開発技術展の会場で、大府商工会議所主催の展示会見学ツアーの講師をやらせていただくことになっているのですが、専門展で解説すると言うとたまにこのような質問を受けることがあります。

「ロボットのことなんてわからないですよね? どうやって解説するんですか?」

その答えは「ロボットについては解説しません。」です。

私はロボットの専門家ではないのでロボット開発展を見学する際もロボットの解説は一切しません。そのブースがロボットの価値や強みをきちんと伝えているか。誰に伝えたいのか。誰のどんなお困りごとが解決できるロボットなのかがきちんと伝わっているかどうか。どこを変えればもっと伝わるのか。そういったことを解説します。

理由は展示会の専門家だから。むしろ専門外のことには下手に口を出さないほうが良いと考えています。これを虎薮理論と呼ぶ方もいらっしゃいます。虎は自分が熟知した薮の中では無敵になれます。なので虎はまず薮に獲物を誘い込むのです。自分が無敵になれるフィールド、それが専門分野ということもできますね。

このことを深く理解できるようになったのはセミナーコンテストというイベントに何度か参加したことがきっかけです。セミナーコンテストとは私が講師の勉強をしていたときの師匠である立石剛さんが主催されている、アマチュア講師のコンテストで毎回5~8人程度の出場者が自分の専門テーマで10分のセミナーを発表し、それにコメンテーターがコメントし、コメンテーターとお客さんが点数を付け、その合計点で順位が決まります。

>>セミナーコンテストについて詳しくはこちら

私は何度かこのイベントにオブザーバーとして参加したことがあるのですが、非常に参考になるのがコメンテーターさんたちのアドバイスです。コメンテーターの専門分野は出版、話し方、服装、美容、など多種多様なのですが、皆さん自分の専門分野でのアドバイスに徹していらしゃるということです。例えば話し方の専門家の先生は声の出し方や語尾の発音など具体的にここをこう変えたらもっとよくなるポイントを話し方の分野に限ってなるほど!とうなるアドバイスをされます。他の分野には一切口を出されません。これが専門家の在り方だと思うのです。

なので私はこれからもロボット展をはじめ、プラスチック展、農業展、外食産業展など自分の専門分野でない展示会を解説し続けますが、あくまでも展示会での伝え方に限って解説をしてまいります。余計なことに口を出し始めたら誰か注意してください(笑)。

まとめ

今朝のブログは専門家である、ということというテーマで書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。