展示会ブース 変える部分と変えない部分

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

あいかわらず昼間はめちゃくちゃ暑いですが、早朝は風が心地良いですね。セミが鳴き始める時間も少し遅くなったような…。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

せっかくお金をかけて作ったのだから使いまわしたいですよね!

中小企業の展示会ブースの壁面装飾にはタペストリーをおすすめします、と繰り返しお伝えしてきました。タペストリーは一度制作すると繰り返し使え、巻いて運べるので持ち運びや保管にも便利です。そう、タペストリーを採用するメリットは“繰り返し使えること”なんですよね。なので最初に作るときに頭に置いておかなければいけないポイントは“汎用性”だったりします。

展活ノウハウを取り入れてタペストリーを作る場合、問題解決1つにつきタペストリーを1つ作っていただくことになる場合が多いです。なのでどの問題解決を採用するかがとても大切なポイントになります。

そしてもう一つの大きなポイントがその問題解決をシンプルに伝えるキャッチコピーですキャッチコピーは伝えたいお客さんに刺さらなければ意味がないので、出展する製品・技術・サービスは同じでも来場者の層が異なる展示会では本当はキャッチコピーを変えたほうが良いんですよね。

そうなると先ほど書いたタペストリーのメリット“繰り返し使えること”と相反してしまいます。

この問題は各企業の社長さんの価値観によるところが大きいのでこれまで特に私から指導をしたことはなかったのですが、最近一つ良い感じのやり方を見つけました。

それは問題解決のタペストリーとは別にキャッチコピーが書かれた細長いポスターを作り、細長いポスター部分のみ展示会ごとに作り変える、というやり方です。

上の画像は今年の展活セミナーの参加企業である名東産業さんのブースです。問題解決のタペストリーを3つ作り、キャッチコピーは細長いポスターにしてパラペット部分に掲げるようにしました。このやり方であれば同じ商材を異なる来場者層の展示会に出展する際はキャッチコピーが書かれたポスターだけを作り変えればよいので、全部をタペストリーにするよりは経済的です。

もちろんチラシも問題解決部分は固定で、キャッチコピーの部分のみ変えられるような仕様で作ります。

訴求力は上げたい。けれども余計な経費はかけたくない。汎用性を追及すると訴求力が下がり、訴求力を追求すると汎用性が下がるというジレンマ。中小企業の展示会は常にこのジレンマと戦いながら作っていかなければなりません。キャッチコピー部分のみを作り変えるこのやり方、よかったら取り入れてみてください。

まとめ

今朝のブログは展示会ブース 変える部分と変えない部分というタイトルで汎用性と訴求力について考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。