1年程度の延期が展示会におよぼす影響

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

東京オリンピックは延期されることになりましたね。1年前はまさかこんなことになるとは予想もしていませんでした。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

東京ビッグサイトは更にあと1年使えなくなるのか?

昨日3月24日、東京オリンピックは延期されることに決まりました。午前中に名古屋ものづくりワールドが延期になると発表があったので、今朝はそのことを書こうと思っていたのですが、予定を変更しオリンピック延期による展示会への影響についてまとめていきたいと思います。

現在、東京ビッグサイトの東展示棟は世界各国からオリンピックを取材するために集まってくる取材陣の拠点「メディアセンター」として使用するため2019年4月から利用不可になっています。そして現在は稼動している西展示棟・南展示棟は5月~9月の期間利用不可。青海の仮設展示棟も7月8月は利用不可になります。

上の図を見ていただくとわかるように、東展示棟は東京ビッグサイトでも一番大きなエリアです。日本の展示会の中心である東京ビッグサイト東展示棟を1年かけて工事をしメディアセンターとしての設備を整え、オリンピック後は3ヶ月かけて準備した設備を撤去した上で、2020年12月から展示会会場として再開される予定でした。

オリンピック期間は約2ヶ月ですが、準備と撤去を含めると20ヵ月間も東展示棟は利用不可で、2019年と2020年の日本の展示会はこのあおりを受けて時期や場所を変えて開催するという膨大な調整を迫られたのでした。

そしてオリンピックが1年延期されるということで、再度、気が遠くなるような調整がはじまることになります。準備だけで1年もかけたメディアセンターを他の場所に移すことは容易ではないと思われます。やはり東京ビッグサイトは更にあと1年は展示会会場として機能しなくなるのでしょうか。

しかし一方で2020年12月~2021年の秋ごろまで東展示棟はすでに展示会の予定がびっしりと詰まっています。それら全ての展示会に中止や日程変更を迫るとなると、そんなことが可能なのか私には想像がつきません。一体どれほどの損失になるのでしょう。開催者も出展社も今度は黙ってはいないと思います。

本当に一体どうなるのでしょう。今は状況を見守るしかないのでしょうか。

まとめ

今朝の展活タイムズはオリンピック開催を1年程度の延期することが展示会におよぼす影響について考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。