展示会での接客記録の残し方

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

お盆休みが終わりました。今年のお盆は長かったですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

チーム全体が続けられる最適な方法を探す旅

展示会でお客さんとの会話がはずんでも、記録に残っていなければその出会いは“なかった”ことと同じです。展示会の成果に繋がるかどうかは、この「接客記録」の質にかかっていると言っても過言ではありません。

では最も効率的で効果的な「接客記録」を残す方法は何なのでしょうか。実は私もまだ正解を見つけられていません。いくつかの方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるからです。

今日はアナログな手書きからデジタル活用まで、3つの接客記録方法を比較しあなたの会社に最適な方法を見つけるお手伝いができればと思い、書いてみます。

3つの接客記録方法

①【アナログの定番】手書きメモ方式

あらかじめ用意した「接客内容記録シート」に手書きでメモを取る。最も基本的な方法です。記録シートには「ABCランク」「お困りごと」「現状」「必要な時期」「予算」などの項目を作っておきます。

  • メリット: 最も手軽でスピーディー。ITが苦手なスタッフでも確実に運用できます。
  • デメリット: 会期後にデータ入力作業が発生する。

②【デジタル化の第一歩】Googleフォーム活用方式

紙の記録シートと同じ内容のフォームをGoogleフォームで作成し、ブースに置いたタブレットやスマホで入力します。

  • メリット: 入力した瞬間にデータをスプレッドシートに一覧化することが可能。会期後の作業がに楽になります。
  • デメリット: 混雑時に文字を入力するのは、手書きより時間がかかる場合があります。

③【スピード最優先】音声メモ活用方式

接客後、ブースの隅などでスマホに向かって「田中工業の田中様。サビ取りでお困り。9月中にデモ希望。Aランク」というように、会話の要点を音声で録音します。

  • メリット: 手書きや入力より圧倒的に早く、会話の細かいニュアンスまで記録できます。
  • デメリット:後から文字起こしする手間がかかります。
  • 文字起こしの方法:
    • iPhoneの場合: iPhone12以降かつiOS18以上であれば、純正の「ボイスメモ」アプリで自動文字起こしが可能です。
    • 上記以外のスマホの場合: 文字起こしアプリ「Notta」の活用がおすすめです。録音と同時に文字起こしをしてくれます。ただし、Nottaの無料プランは月120分まで、1ファイル最大3分という制限があるので、接客ごとの短いメモ向きです。

自社に最適な方法の選び方

どの方法が自社に合っているか、簡単な比較表で見てみましょう。

方法記録の速さ会期後の効率手軽さ(導入しやすさ)
①手書きメモ×
②Googleフォーム
③音声メモ

チームのITスキルはどのくらいか? 会期中のスピードと会期後の効率、どちらを優先したいか? こうした視点で、自社に合った方法を選んでみてください。

まとめ

完璧な方法は存在せずそれぞれに一長一短があります。 一番良い方法とはあなたの会社のチームが「これなら、忙しい展示会の現場でもなんとかやれる」と納得できる方法です。

展示会が始まる前にどの方法で記録を残すかチームでルールを決めておきましょう。 その一手間が未来の受注に繋がる最初の一歩なのです。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。