オンライン展示会のかたちが徐々に見えてきました

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

本日はオンライン講師デビューの日。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

この状況が収まってもオンライン展示会は続くと予想

4月21日に開催されたオンラインmini展示会を経て、またEventHubのようなプラットフォームが既にあることを知って、コロナ時代のオンライン展示会のかたちがだいぶ見えてきました。

今現在、2020年4月24日の時点ではオンライン展示会はまだ一部のITリテラシーが高い人たちだけのものですが、そう遠くない将来、みんなのものになります。そう思う理由は中小企業が展示会という大きな新規顧客開拓の機会を失った状態を放置するわけにはいかないからです。かといって人と人が会えない、集まってはいけないという今の状況がそんなにすぐに収まるようにも思えません。

また、展示会運営会社の事情もあるでしょう。今のように展示会の中止・延期が重なると運営会社はとても経営を維持できません。そしてもし一旦コロナが収まったとしても、また次のウイルスが生まれてくるかもしれません。なので展示会が開催できる状況が戻ったとしてもオンライン・オフライン併設型の企画になっていくと思います。そうしておけばオフラインができなくなってもオンラインのみ開催というかたちに移行できるので、キャンセル料などの問題を緩和できるのでは、と。

(しかしリアルの展示会をわざわざオフライン、って書くのもすごい違和感だな 笑)

私が予想するオンライン展示会のかたちは下記のとおりです。オンライン展示会のプラットフォーム、これは今もある展示会ごとのウェブサイトです。ウェブサイトの中に企業紹介ページ・集客システムは従来どおり。事前マッチングは今まで以上に力を入れるべき部分になります。ここまでは今までの展示会ウェブサイトとほぼ変わりません。

変わるのは実際のブースの代わりにライブ配信とオンライン商談の機能が加わることです。従来の展示会ウェブサイトにこの2つの機能を持たせることができれば、オンライン展示会のテイは整います。

企業側に求められることは今まで以上に自社の商品・技術・サービスをシンプルな言葉とイメージで伝える力です。展示会ウェブサイト内の企業紹介ページはこれまでは適当に会社案内からコピペしてきたような言葉と写真で済ましていませんでしたか? 実際の出展ブースも既にあるポスターパネルとサンプル部品を並べただけではなかったですか?

オンライン展示会の時代になるとそのような出展方法ではますます見つけてもらえなくなります。ライブ配信でのプレゼン力が試されます。伝達力の高いプレゼンをするためには自社の商品・技術・サービスは「誰のどんなお困りごとを解決できるのか」を事前に明確にしておくことが必須になってきます。

リアル展示会では商品力さえ高ければできることを並べているだけのブースでもたまたま通りかかった方に見つけてもらえることもありました。しかしオンライン展示会では“自分に関係があることだ”と気付かせないことには視界の端に入ることもできません。

オンライン展示会の正解はまだどこにもなく、これからみんなで力を合わせて作っていくことになります。私もその一端を担うべく、本日15時からはじめてオンラインセミナーに登壇します。今回はMOBIO常設展出展企業さんだけが対象になりますが、今後はどなたでもう受講いただけるオンラインでオンライン展示会を指導するメニューをリリースしていきたいと考えています。

まとめ

今朝の展活タイムズは徐々に見えてきたオンライン展示会のかたちについてまとめてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。