緊急事態宣言が展示会に与えてきた影響を振り返る

おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今年は梅雨入りが早かったので梅雨明けも早いのでしょうか。いよいよ真夏ですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

東京4回目の緊急事態宣言

本日、7月12日から東京は4回目の緊急事態宣言期間に入りました。今回の宣言に関しては元々オリンピックで、東京ビッグサイトが展示会に使用できない期間なので、展示会への影響はあまりないのではと思われます。今週、インテックス大阪では大規模展示会「メンテナンス・レジリエンス」が開催されるので、東京の企業がどの程度、出展停止を決めたのかなど、実際に見てきますね。

コロナによって展示会業界はものすごいダメージを受けましたが、ダメージの程度が過去4回の緊急事態宣言でかなり違いました。振り返ってみましょう。

1回目

2020年4月。2020年2月末の展示会を最後に2020年3月~6月まではほぼすべての展示会が中止・延期になりました。振り返ってみると最大級のダメージを受けたのはこの時期でしたが、今がんばればきっと新しい未来が開けるのではという希望がありました。急ピッチでオンライン展示会研究が進みました。

2回目

2021年1月~2月。2回目の緊急事態宣言では中止を決める展示会がある一方、最大人数5,000人以下、収容人数の50%以下という条件のもと、感染予防を徹底して開催される展示会もありました。オンライン併設のハイブリット型を取り入れる展示会も増え、「こうすれば開催できる」という事例が少しずつ積みあがっているのを感じました。ただ集客は厳しいものがあり、1月のオートモーティブ、2月の日本ものづくりワールド等は最盛期の1割程度の来場者数でした。

3回目

2021年4月末~6月。3回目の緊急事態宣言ではゴールデンウィーク中の人の流れを止める目的で多くのイベント会場が使用禁止なりました。東京ビッグサイトもその中に含まれたのですが、使用禁止が主催者や出展者に告げられたのはなんとその前日。週末に開催される予定だった同人誌イベントの設営は既に終わっており、週明けに開催予定のIT展示会は設営がはじまる数分前に中止が伝えられました。

連休明けには緩和措置が取られ、東京ビッグサイトは使えるようになり、急遽中止になった展示会も延期日程で開催されることにはなりましたが、衝撃度でいうと一番強烈だったのがこの3回目だったかと。

4回目

2021年7月~8月。4回目の緊急事態宣言はオリンピック中の飲酒の場での感染拡大と、人の流れを止めることが目的だと思われますが、展示会に関しては上にも書いたとおり、東京ビッグサイトは元々オリンピック中、各国のメディアセンターとして使用するため、展示会予定がなかった時期なので、影響は少ないと思われます。大阪など他の地域で開催される展示会はガイドラインを守り、感染予防対策を徹底した上で開催される予定です。出展をとりやめる企業が出てくる可能性はあります。

ワクチン接種はいろいろありつつも、基本的には順調に進んでいるようなので、本当にこれが最後の宣言であってほしいものです。

まとめ

今朝の展活タイムズは東京4回目の緊急事態宣言を受けて、これまでの宣言が展示会に与えた影響を振り返ってみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。