万博後に描く夢(展示会専門家として)

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

万博が終わりましたね~。この間さすがに人が多すぎたので、地元民としてはちょっと落ち着いてほしい…。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

展示会会場と新しい展示会

10月13日(月・祝)大阪・関西万博が大盛況の中、閉幕の日を迎えました。歴史的な大イベントの成功おめでとうございます。おつかれさまでした。大きな台風が来なくて本当によかったですね。

私の頭の中はすでに「万博後の未来の展示会にどう繋げるか?」という妄想でいっぱいです。

愛・地球博の後に「メッセナゴヤ」が生まれたように、この万博の後にも関西経済と中小企業を元気にする、大きな夢を描けるはず。今日は私が描く「万博後の2つの未来」について書いてみたいと思います。

1. 夢洲に使いやすい“新・展示会場”を!

まず私が望むのはハード面、つまり夢洲駅直結の新しい国際展示会場の誕生です。インテックス大阪には愛着はありますが、正直、課題を感じています。

  • アクセスの壁: インテックス大阪の最寄り・中ふ頭駅までは、新大阪駅から2回の乗り換えが必要。これは主要都市の会場では大阪だけです。コスモスクエア駅から歩くにしても10分以上かかります。
  • 回遊性の壁: 各館が独立しているため、巨大な一体空間を作れず、来場者が会場の隅々まで回遊しにくい構造になっています。

だからこそ、万博跡地に望む「新・展示会場」はこうあってほしいのです。

  • 駅直結、雨に濡れないアプローチ:東京ビッグサイトのような屋根付き通路は必須。
  • 新大阪から乗り換え1回でスムーズにアクセスできる利便性。
  • 幕張メッセのような連結可能な四角いホール群で、大規模展にも柔軟に対応。
  • 十分な搬入口と広大な駐車場:もちろん夢洲までのトンネル通行料は無料。

これが実現すれば大阪は世界有数のMICE都市へと飛躍できるはずです。

2.万博の理念を継ぐ、“新・展示会”を大阪に!

そしてソフト面。それは万博の理念を引き継ぐ、日本を代表するような大人気展示会の誕生です。

これは、決して夢物語ではありません。 先日のメッセナゴヤ20周年記念式典で、初代実行委員長がこうおっしゃっていました。

「メッセナゴヤがなぜできたか。(ものすごく端的に言えば)万博で儲かったお金があったから」

この言葉は、私たちに大きな希望を与えてくれます。 あれだけ大盛況だった大阪・関西万博も、きっと大きな利益を生んだはずです。その利益は関西経済を、そして日本の中小企業を活性化させるために再投資してほしいのです。

万博のテーマであった「いのち輝く未来社会のデザイン」を継承し、サステナブルな技術や新しいライフスタイルを提案する異業種交流展示会が大阪で毎年開催される。これ以上のレガシーがあるでしょうか。

まとめ:万博の成功を、未来への投資に

  • 夢洲に、超・使いやすくて大きな新しい展示会会場ができる。
  • 万博の理念と利益を元に、大人気展示会が大阪で毎年開催される。

これが私が万博後に望む、最も夢のある未来です。

それは、単に展示会業界が潤うという話ではありません。優れた中小企業の技術や製品が、国内外の新たな市場と出会うための最高のプラットフォームが生まれるということ。それこそが関西経済、ひいては日本経済を元気にするための大事な一歩だと思うのです。

祭りの後の静けさを、未来への期待に変えて。この夢が現実になりますように。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。