海外ビジネスEXPO2026大阪 レポ

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

まさにバケツをひっくり返したような雨。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

中国人訪日客減少の中でも見えた活気

6月25日(木)、OMM(大阪マーチャンダイズ・マート)にて海外ビジネスEXPO2026大阪が開催されました。

会場はかなりの盛況。海外進出したい企業、海外からのお客さんに向けて事業を伸ばしたい企業——どちらの立場の方もまだまだ多く、活気のある市場なのだと実感しました。

海外ビジネスEXPO2026大阪とは

今回のテーマは「AI時代の『海外ビジネス』」。関西から世界へ、AI時代の新潮流を捉えて海外販路拡大を実現する、というメッセージが掲げられていました。

毎年3,000名以上が来場する日本最大級の海外ビジネスEXPOで、2026年度は東京・大阪・福岡・北海道の4都市+オンラインで開催されています。大阪会場には50社以上の海外ビジネス専門家・公的機関が出展し、20以上のセミナーが実施されました。

会場では「インバウンドビジネスEXPO」「グローバル人材EXPO」も同時開催。海外進出だけでなく、訪日インバウンド需要や外国人材活用といった幅広い経営課題に対応する構成になっていました。

外務省、出入国在留管理庁、近畿経済産業局、ジェトロ大阪本部、JICA関西センター、大阪産業局など、公的機関が10団体以上後援していることもあり、信頼性の高い情報が集まる場という印象を受けました。

気になるインバウンドの現状:中国人訪日客の大幅減少

会場を歩きながら、ここ最近気になっているインバウンドのデータについても考えていました。

中国人訪日客数は、2025年12月から2026年3月まで4ヶ月連続で前年同月比40%以上のマイナスとなっています。

  • 2025年12月:前年同月比 -45.3%
  • 2026年1月:前年同月比 -60.7%
  • 2026年2月:39万6,400人(前年同月比 -45.2%)
  • 2026年3月:29万1,600人(前年同月比 -55.9%)
  • 2026年4月:約33万人(前年同月比 -56.8%)

背景には、中国政府が2025年末に自国民へ「訪日を控えるよう」呼びかける渡航情報を発出したことがあります。高市首相の台湾有事に関する答弁を受けた、中国側の対応の一環とされています。数字だけを見ると、かなり厳しい状況に感じます。

でも「全体」としては、実は落ち込んでいない

ここからが意外な発見でした。訪日客数の「全体」を見てみると、それほど落ち込んでいないのです。2026年1〜4月の累計訪日外客数は、前年同期比でわずか0.5%減。中国を除く市場は依然として伸びている状態です。韓国・台湾・ベトナムを含む9市場が、4月として過去最高を記録しています。韓国や台湾は、中国の落ち込みを補う形で大きく伸びているのです。

つまり「中国人観光客は確かに大きく減っている」けれど「訪日インバウンド全体としては他国がかなり穴埋めしている」というのが、今の実態のようです。

中小企業への示唆:一つの国に依存するリスク

この構図から見えてくるのは、観光業界の中でも中国市場への依存度が高かった事業者ほど、影響を強く受けているという現実です。

これは観光業に限らず、海外ビジネス全般に通じる教訓だと思います。海外進出やインバウンド対応を考える企業にとって、特定の国・市場に依存しすぎないリスク分散の視点は、今まさに重要性を増しているのではないでしょうか。

会場のセミナーでも、こうした最新動向を踏まえたアドバイスを受けられる機会があったのではと思います。展示会という場で専門家に直接相談できる価値が、こういう状況だからこそ高まっているように感じました。

逆風の中でも、見えた活気

中国人訪日客の大幅減少というニュースだけを見ると、海外ビジネス全体が縮小しているような印象を受けるかもしれません。でも実際に会場を歩いてみると、海外進出への意欲、インバウンドへの期待、グローバル人材活用への関心——いずれも衰えていないことが肌で感じられました。市場全体としては、まだまだ活気があります。

一つの市場の変化に振られすぎず、多角的な視点で海外ビジネスを考えていく。そのための情報と専門家が一堂に集まる、貴重な機会だったと思います。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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