オンライン展示会の数字から見えてきたこと

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

京都の山のほうも雪景色なんですね。今年の冬は寒くなりそう。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

オンライン展示会の課題と今後やるべきこと

先週12月11日(金)に終了したメッセナゴヤオンライン。中小企業が多数出展する異業種交流型展示会が完全オンライン開催になるということで、多方面から注目を集めていました。展活企業が最も多く出展する展示会でもあるメッセナゴヤ。今日は公式発表された数字と、出展者さんから提供いただいた数字から見えてきたことをまとめていこうと思います。

まずは気になる来場者数。こちらは公式サイトによると来場登録者数は最終的に9,666名だったそうです。出展社数を見たときも昨年と比べてずいぶん減ったなと思いましたが、来場者数は更に減っていたのですね。

展活企業さんからポツポツと届き始めているデータによると、各企業ページへの訪問者数(ユニークユーザー数)は大体100前後でした。約3週間の掲載期間で100名の来場…。結論から言うとあまりにも母数が少ないです。少なくとも1000人は来てもらわないことには…。

普通に考えると辺鄙なポートメッセなごやに60,0000人も集客する力があるのであれば、全国・世界どこからでも見れるオンライン展示会への来場者数は通常開催よりも増えて当たり前なんです。なのに前回の1/6以下。

まだまだ“オンライン展示会”というものが浸透しておらず、ハードルが高いということを思い知らされました。

メッセナゴヤ事務局によると、来年はリアルとオンラインのハイブリット開催を予定しておられるそうです。来年は今年の経験を元に日本のオンライン展示会を育てていく1年になることでしょう。来場登録された方にはアンケート依頼が届いていると思うので、ぜひ皆さんの声もお届けいただくよう、ご協力をお願いいたします。

ネックは集客。その部分を改善するために考えられることは
〇出展企業さんが集客しやすいようなノウハウやツールの提供
〇出展者プレゼンテーションをリアル配信できるようなシステムの構築

そこから受注につなげるために、少なくとも出展者プレゼンテーションを聴講した方の情報くらいは出展者に渡す、このあたりぐらいまではやれるようにならないものか…。ログイン後の動線もかなりわかりにくかったので、全体の構成の見直しも必要です。ただ、出展料3万円の展示会にそこまで求めてよいものか、という思いもあります。

自分の中でも結論は出ていませんが、この状況はしばらくは続くと思われるので、私もひきつづきこの状況下でできることを考え続けてまいりたいと思います。

まとめ

今朝の展活タイムズはメッセナゴヤオンラインの数字から見えてきたことについて考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。