採用ブースを考える 後編

おはようございます^^
展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨日は一日よく降りましたね。梅雨入りしたようです。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

学生さんが聞きたいことが伝わるプレゼンにするために

一昨日・昨日と採用ブースについて考えるシリーズを書いてきました。

採用ブースを考える 前編
採用ブースを考える 中編

中編では伝えたい人に伝えたいことが伝わる採用ブースに変えるための対策を書きました。それをやった上で今日はブースでのプレゼンをどう変えるのか、を具体的に書いてこうと思います。

採用ブースについて実際に体験し検証した結果、一番大切なことはブースでも求人票でもなく学生さんへの説明=プレゼンだと思いました。これ以外のことをどんなにがんばっても説明=プレゼンで学生さんが聞きたいことが伝わらないことにはその先の会社見学→面接→採用にはつながっていきません。

前編で書きましたように学生さんが聞きたがっていることは会社や仕事内容の紹介ではなく入社したらできること、です。またどんな雰囲気の会社なのかを一番知りたがっています。会社紹介だけのプレゼンではそれは伝わりません。

また採用コンセプトがプレゼンに反映されている必要があります。ケイ・エイチ工業のコンセプトはこちら。

ということを踏まえ、このような構成のプレゼンに変えることにしました。プレゼンをするのは4年目の男性社員さんです。

はじめに~会社紹介

はじめはプレゼン担当者の自己紹介と会社紹介を簡単に。クイズをまじえたりしながら学生さんが積極的に聞いてくれるような紹介の仕方に。

問題提起

次に問題提起。問いかけですね。ケイ・エイチ工業の場合は「あなたには仕事をとおして実現したい“おもい”がありますか?」です。

本日のゴール

その問いかけに対してこのプレゼンのゴールを示します。ゴールは「工場プラント設備の専門チームものづくり技術集団ケイ・エイチ工業だからできること」を知っていただくことです。

本題:ケイ・エイチ工業でならあなたのおもいが実現できる理由

ここからが本題です。ケイ・エイチ工業でならあなたのおもいが実現できる理由具体的な3つのエピソードとともにお話しします。

まとめ

いまいちどケイ・エイチ工業だからできることを確認します。

最後にメッセージ

最後にメッセージ。これはプレゼンをする人からのメッセージでもよいのですが、今回は社長からのメッセージをここでお伝えします。

そしてあなたのおもいとケイ・エイチ工業だからできることが一致したらぜひ会社見学にお越しください、と次の行動を示したところでプレゼンは終了です。

プレゼンで一番大事なのはもちろん本題。本当のことを誠実に話すことが大切と思います。あとは構成ですね。人が物事を理解しようとするときすんなり入ってきやすい構成があるんです。私はそれを立石さんから学びました。こちらの本に詳しくあります。>>『セミナー講師の教科書』

支援団体主催の無料の説明会とマスコミ主催の有料、それも相当出展料高めの説明会両方を見てきましたが、出展料高めの説明会では一部の企業が今回の採用ブースを考えるシリーズで挙げたことを全て取り入れていました。プレゼンも伝わるプレゼンになっていました。

中小企業は大企業と違い人事部などなく、採用も他の仕事をしながら準備するわけですから何の準備もせずに合同説明会に参加してしまうのもいたしかたない部分はあるかとは思います。でも学生さんも伝わらないことにはアクションを起こしようがありません。学生さんが大企業にばかり行きたがるという前に本当に伝えたい人に伝えるためにできることをやっているかどうかを見直してみたら、やれることはまだまだあります。

今回の対策は6月22日の合同説明会で試します。その結果もまたお伝えできればと思っています。これにて採用ブースを考えるシリーズは一旦完結です。3日間お付き合いありがとうございました。

まとめ

今朝のブログは3日間に渡り書いてきた採用ブースを考えるシリーズの後編でした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。