典型的展示会ブースのどこを変える?③パラペット

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

2月がはじまりました!2月らしい寒い朝です。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

来場者は最初にどこを見る?

先週からは「典型的展示会ブースのどこを変える?」シリーズを書いています。これまで書いた記事はこちら。

>>①壁面・文字の大きさ
>>②展示台の位置

三つめは「パラペット(鴨居部分)」です。

展示会ではたくさんのブースが並びます。来場者はたくさんのブースの中から自分が求めているような製品・技術・サービスを出展しているブースを探すために無意識にある行動をします。その行動とは?

それは上を向いて歩く、という行動です。来場者は上を向いて歩きながらブースの上部にある情報から自分が足を止めるべきブースなのかどうかを判断します。ブースの上部にあるもの、それはパラペット(鴨居部分)です。

上のイラストにはそもそもパラペットが設置されていません。特に中ブースの場合は角ブースと違い通路から見える面積が小さいのでパラペットの重要性が増します。追加料金を払ってもパラペットを設置する価値は十分にあります。

しかしパラペットは社名版と呼ばれることもあるので、多くの企業がここに社名を掲げています。仕事内容が想像できるような社名ならまだ良いのですが、例えば“(株)オオシマ”とかだと何屋なのかまったくわかりません。なのでパラペットには社名よりもキャッチコピーを掲げると効果的です。

こちらはメッセナゴヤ2022に出展をされた早川工業(株)さんのブース。板金とプレスの良いとこどりをしてお客さんが求める加工をより効率的にお届けするサービスを出展されました。パラペットには社名ではなくキャッチコピーを掲げました。

お客さんの心の動きは下記の通りです。
1.上(パラペット部分)を見て自分と関係があるブースかどうか判断をする
2.壁面の掲示を見て出展内容を認識する
3.展示台を見て具体的に何を提供してくれるブースなのかを理解する

なのでパラペット部分に何を掲げるかどうかが立ち止まってもらうための最初の関門なので、非常に重要なポイントなのです。

たまに“パラペットには指定の社名版以外掲載してはいけない”というルールの展示会もあります。そういう場合は社名の両サイドに追加で何か貼るのもあり。社名版の下にのれん的に幕を垂らすのもありですが、それをやると壁面の見える範囲が低くなるのでバランスを見ながら調整が必要になります。

あと、角ブースの場合は来場者から見える面積がそもそも広いので、パラペットあり、なし、どちらのパターンもありです。角ブースの場合はモニターを斜め置きしてどちらの通路からも動画を認識できるように配置するのが効果的ですが、パラペットを入れるとどうしても角に柱が来てしまうので、このモニター斜め置きのテクニックが使えません。

展示会以外ではほぼ使われない“パラペット”という言葉。展示会では重要なポイントになってくるので、ぜひ頭の隅に置いておいてくださいね。

まとめ

今朝の展活タイムズは典型的展示会ブースのどこを変える?シリーズの三つ目、パラペット(鴨居部分)について書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。