FOOD STYLE JAPAN2025/ラーメン産業展 レポ

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

東京で迎えた朝。快晴です。そんな早朝の東京から今朝は展活タイムズをお届けします。

飲食業界の今と未来が見える展示会

9月25日(木)~26日(金)、東京ビッグサイト4、5、6ホールにてFOOD STYLE JAPAN 2025とラーメン産業展in Japanが開催されています。

FOOD STYLEは国内最大級の外食・中食・小売業界の垣根を超えた商談展示会。ラーメン産業展は国内最大級のラーメン業界専門の商談展示会。今回で20回目の開催だそうです。

この展示会は新商品が並ぶだけの場所ではありません。業界が直面するリアルな課題と、未来を生き抜くためのヒントと出会える場でもあります。会場で感じた食品業界のトレンドや未来に向けたチャレンジ、そして課題を考えてみました。

①持続可能な飲食店経営とは?

かつての飲食店の成功物語は「一代でのし上がる」という根性論が中心のイメージでした。しかし、今は事業の成長だけでなく、承継や売却、さらには「出口戦略」までを冷静に計画する時代に突入しているのですね。

セミナーでは「M&Aという成長戦略」や、「ラーメン屋の出口戦略」といったテーマが。深刻な人手不足を背景に「特定技能外国人材の採用」なども。経営の持続可能性(サステナビリティ)がこれまで以上に重要になっていることを感じました。

②多様化する価値観

消費者はただ空腹を満たすためだけに食事を選ぶのではありません。「その商品や企業が、自分の価値観と合っているか?」という“共感”の物差しで選ぶようになっています。

「社会と環境に向き合う食のあり方」を語り、飲める人も飲めない人も尊重する「アルコールダイバシティ」の提案。「推し活・キャラ活から見るZ世代の食トレンド」などのテーマ展がありました。

「美味しい」だけではなく「意味がある(社会的に、健康的に、個人的に)」ものへ。インクルーシビティ(多様性の尊重)が食の世界でも「当たり前」になったのですね。

③テクノロジーが変える顧客との関係

巨大グルメサイトに広告費を払って“探される”のを待つ時代から、SNSやDXツールを駆使して顧客と“直接繋がり”、ファンになってもらう時代へと、顧客との関係構築が変化してきています。

「グルメサイト依存からの脱却!飲食店が今やるべきSNS×Googleマップ集客術」というセミナーがありました。「店舗DX」や「レストランテック」はもはや単なる効率化ではなく、顧客と長期的な関係を築くためのツールとなっているのですね。

大磯屋製麺所さんのブース

ラーメン産業展に出展されていた大磯屋製麵所さん。2年前、同社の展示会出展をサポートさせていただきました。元々素晴らしい製麺技術をお持ちでしたが、その価値をどう伝え販路を拡大していくか、共に考え展示会を作りました。

今回お話を伺うとあの時の出展以降、着実に関東方面での販路を拡大されているとのこと。まさに自社の強みを「お困りごと解決」という形で伝え、着実に成長を遂げられています。

まとめ

①持続可能な経営、②価値感の多様化、③関係性のデジタル化。 これらは個別の事象ではなく、相互に絡み合いながら食業界全体の未来を形作っている大きな“うねり”です。

あなたのビジネスは、この3つの波に乗りこなす準備ができていますか?展示会で得たヒントをぜひ自社の経営に活かしていただきたいと思います。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。