モノづくりフェア2025レポ(行ってないけど)
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
急に寒くなりました。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
九州・山口地域を代表するものづくり系展示会
10月15日(水)~17日(金)マリンメッセ福岡にて「モノづくりフェア」が開催されました。こちらは九州・山口地域を代表するものづくり系展示会。今年は残念ながら現地での見学は叶いませんでしたが、毎年注目している展示会なのでレポを残しておきます。
ここ数年の来場者数推移は下記のとおりです。
- 2019年:18,844人
- 2022年:20,380人
- 2023年:23,792人
- 2024年:24,789人
- 2025年:23,989人
今年は微減してしまいましたが、2022年にコロナ前の来場者数を更新。その後も来場者数を伸ばしていた勢いある展示会です。日本各地のものづくり系展示会がコロナ前の来場者数に戻り切らない中、なぜ、福岡の「モノづくりフェア」は勢いがあるのか?
その疑問を深堀りすべく、今年の展示とセミナー内容から九州ものづくりのトレンドを考えてみました。

①「モビリティ(自動車)」が牽引する、明確な社会課題解決
やはり九州経済の最大のエンジンは「自動車産業」のようです。その動向が地域全体のトレンドを決定づけています。
象徴的だったのは、日産自動車九州の社長が登壇するセミナーテーマ。それは単なる生産技術の話ではなく、「モビリティによる社会課題解決への貢献」でした。
- 電動化によるカーボンニュートラル
- センシング技術による交通事故の削減
- 自動運転による過疎地の無人交通インフラ整備
自動車産業が、地域の「環境・安全・過疎化」といった課題を解決するソリューション産業へと進化しようとする強い意志が、九州の製造業全体を牽引していることが伺えます。
②「人手不足」という喫緊の課題へのソリューション
この展示会にこれだけの人が集まる理由。その一つに「人手不足」という、「今すぐ」解決したいという、企業の切実なニーズがあることが伺えます。
この課題解決に向き合ってるテーマは下記のとおり。
- 「人手不足を解決!初めてでも簡単に使える協働ロボット」
- 「最新のロボットSIer動向」
- 「AIによる熟練工の技術継承」
「現場の自動化」という切実な声に応える、実践的なソリューションが他にも多数、紹介されていました。
③:未来への投資。「センシング技術」と「GX」
九州は半導体産業の先進地でもあります。
「エレクトロニクスセンシングデバイスの技術動向」というテーマで、東京大学やソニーセミコンダクタソリューションズを招いた3時間半もの大型セミナーが組まれていることからも、その本気度が伺えます。これは①のモビリティや、②の自動化の核となる、未来への重要な投資です。
さらに、「脱炭素を実用化へと導く最新計測技術」や「サーキュラーパーク九州の取り組み」など、GX(グリーントランスフォーメーション)が理想論ではなく、具体的な実用化フェーズに入っていることも、九州の先進性を示しています。
④:強固な「地域のサポート体制」
そして、これら全てのトレンドを下支えしているのが、強固な「地域の絆」です。地域の公設試や支援機関が積極的に研究成果の発表や支援のPRを行っています。
産・学・官が一体となって地域を盛り上げようとするこのサポート体制にも展示会の勢いの源泉があると思います。
まとめ
モノづくりフェア福岡の勢いはどこから来るのか。それは、
- 「人手不足」という“喫緊の課題解決”に全力で応える。
- 「センシング」や「GX」といった“未来への投資”も怠らない。
- そしてその全てを「地域の強力なサポート体制」がバックアップしている。
このあたりが正体なのでしょう。
今年は行けなかったことが悔やまれます。来年以降もなるべく現地で見ておきたい展示会です。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

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