JIMTOF2026 レポ(行ってないけど)

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

秋が深まってきましたね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

人手不足に挑む「技術」と「採用」の2本柱

10月26日(月)~31日(土)の6日間、東京ビッグサイトにて「JIMTOF2026(第33回日本工作機械見本市)」が開催されました。

世界22カ国・地域から1,134社が出展する、ものづくりの祭典。2年に1度開催される巨大見本市です。 今年は現地へ伺うことができなかったのですが、工作機械や製造業の未来を占う指標として毎年欠かさず注目している展示会ですので、公式発表データや各種レポートをもとに今年の動向を記録しておきたいと思います。

来場者数は11.5万人:数字から見えてくる2つの要因

まずは、気になる来場者数の推移から見ていきましょう。

  • 2016年:147,602人
  • 2018年:153,103人
  • 2022年:114,158人
  • 2024年:129,018人
  • 2026年:115,103人

今年の登録来場者数は115,103人となり、前回(2024年)から13,915人減少、コロナ前(2018年比)で見ると75.1%という結果でした。

この数字の減少については、展示会自体の魅力低下というよりも、以下の2つの物理的・環境的な要因が大きく影響していると考えられます。

  1. 展示面積の縮小
    東京ビッグサイトの東4〜6ホールが改修工事中により使用できない状況でした。なので面積に対する人口密度は減ってはおらず、体感としては多く感じられたのでは、と思われます。
  2. 「ド月末」の開催日程
    前回2024年は11月初旬(11/5〜10)の開催でしたが、今年は10月26日〜31日という完全な月末進行でした。製造業や中小企業にとって調整が厳しい日程だったため、という理由もあるのではないでしょうか。

言葉で指示するだけ「フィジカルAI×人型ロボット」

今回のJIMTOFに関する報道で目立っていたのがフィジカルAIとロボット連携による現場の省人化・無人化です。

例えば三菱電機の出展。自律的に判断して動くフィジカルAIを活用し、人型ロボットと工作機械が連携して作業を行う業界初のシステムを公開しました。

これまでの産業用ロボットのように細かなプログラミングを組む必要はなく、人間が自然な言葉で統括AIに指示を出すだけ。 すると、統括AIが工程設計AI→工作機械AI→人型ロボットへと順次自律的に指示を伝達していきます。人間の仕事は「最初の指示出し」と「最後の完成品の受け取り」だけになるという、仕組みです。

人型ロボット自体の価格低下も追い風となり、従来の専用ロボット導入よりも低コスト化が期待できるとのこと。 2030年の実用化を目指し、深刻化する人手不足を根本から解決する「工場全体の完全無人化」への具体的なプランが示されました。

オープンな次世代採用・企業研究の場

学生・次世代向けキャリア機会の場として、若い世代の受け入れ体制が強化されているようです。

  • 学生証の提示で入場無料、専用受付や専用マップの配布
  • 42社が「学生応援企業」として参画し、大型機械の実演を通じて体感型のアピールを実施
  • 産業ジャーナリストによる講演や、現役エンジニア・人事と直接話せる「学生交流会」の開催

理系学生はもちろん、普段の生活ではBtoBの優良企業と出会う機会が少ない文系学生にとっても、合同企業説明会のような堅苦しさなしに、最先端の現場と誇りを持って働く社員の姿に触れられる貴重な機会となっていました。 さらに工科高校の紹介ブースなども設けられ、学生やその保護者、教職員にとっても有益な情報収集の場として機能していました。

まとめ

今回のJIMTOF2026を振り返ると、

  • 技術面では「フィジカルAIと人型ロボットを活用した工場無人化・省人化への挑戦」
  • 運営面では「体験型の採用・企業研究の場」

という、2つの大きな軸が際立った開催だったと言えます。

日程や会場面積の都合による来場者数の変動はあったものの、製造業が直面する最大の課題である「人手不足」に対し、【技術による自動化】と【リアル展示会を活用した次世代人材の獲得】という両輪で解決策を提示していました。

次回の開催は2028年。次の2年間に日本のものづくりはどれだけ変化していくのでしょうか。次回は現地で見学できればと思います。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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