うちの仕事は特殊だから

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

5月に梅雨入りなんて早くない?と思いましたが、過去にも結構5月に梅雨入りしているのですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

シンプルに具体的に説明をすることで得られるものがある

私の仕事は企業さんの強みや特長を展示会で伝えるためにチラシやブースの作り方を指導し、それによって販路拡大につなげるためのサポートをすることです。なのでセミナー等で出会った企業さんには最初に仕事内容や次の展示会に出展するものについて質問します。

その質問への答えとしていまだにたまに返ってくるのが「うちの仕事は特殊なので…」という枕詞です。そのあとに一生懸命言葉を探しながら質問に応えることに真摯に向き合っていただければよいのですが、そのあとの言葉が続かない方もいるんですよね。そういうときはつい「うちの仕事は特殊なので、業界がまったく違うあなたに説明してもどうせ理解できませんよ」と思われてるのかな、と勘繰ってしまいます。

実はうちの父もそうでした。元来口下手な父は業界以外の人と話すときは二言目には「うちの仕事は特殊やから…」といつも言っていました。たしかに「パンを焼いて売る」とかと比べると、うちの家業は什器という言葉の説明、そしてそれを売るのではなく貸す、という仕事を具体例を交えつつ短くわかりやすくまとめる作業はひと手間かかります。その手間を何とも思わない人もいれば、とてつもなく面倒臭いと思う人もいる、ということは父を見て知ってはいました。

ビジネス的な視点で考えると仕事が特殊である、ということはすばらしいことです。競合他社が少なかったり、新規参入が難しい仕事だからです。なので「うちの仕事は特殊だ」と思っている方ほど誰にでもわかるような言葉で仕事内容を説明できるようになると良いことがたくさんあります。

ちなみに私は「うちの仕事は特殊だから…」とその後の言葉が続かない人にはこのような質問をします。
・お客さんは誰ですか
・具体的にはどのような場面で使われるものですか
・それを取り入れることでお客さんはどうだったものがどう変わるのですか
その中で相手から知らない専門用語がでてきたらその都度その言葉の意味を聞き、長くても3分も会話をすれば大体どんな仕事なのかわかります。

なので逆に仕事内容の説明が苦手な人も上の質問内容の答えを順番に話し、専門用語は簡単な言葉に置き換えて説明をすると業界以外の人にも伝わる説明ができるようになります。

これができることにより、販路開拓につながるのはもちろん、例えばメディアの人にもわかる言葉で伝えることでメディア露出のきっかけにもなります。また補助金/助成金・融資なども行政や金融の人たちも専門家ではないので、説明できるようにならないことには補助金や融資も受けられません。

言葉で説明をする、ということは簡単にできる人にはできるし、難しい人には本当に難しいことなのだ、ということはこの仕事を10年やって身に染みて感じていることです。難しいと感じる人にもちゃんとついてきてもらえるよう私自身の質問力を上げていかねばと思っています。

まとめ

今朝の展活タイムズは「うちの仕事は特殊だから」というタイトルでシンプルに具体的に説明することで得られるものについて考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。