未来ものづくり国際EXPO2023 レポ

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昼間は夏のような暑さになってきましたね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

大阪・関西万博と連携した国際見本市はじまる

2023年5月10日~12日、インテックス大阪にて未来ものづくり国際EXPOが開催されました。

こちらは2025年に開催される大阪・関西万国博覧会に向けて今年からはじまった展示会。今年と来年はインテックス大阪で。2025年はインテックス大阪と万博会場で、そして2026年以降も継続される展示会になるそうです。

主催は複数の団体からなる実行委員会で、運営は日刊工業新聞。大阪で新しくものづくり系展示会がスタートすることを知ったときからとても楽しみにしていました。

会場はインテックス大阪の1・2号館を使用し187社が出展。出展カテゴリーは「モノづくり基盤技術」「ロボット」「先端テクノロジー」「水・グリーン技術」「防災・減災」の5つで構成されています。

既に来場者数が発表されており、3日間で13,210人が来場されたようです。

万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」

この展示会を見て思ったことは万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と中小企業が展示会に求めるもの(=見込み客との出会い~成約)の両方を満たすことことの難しさです。

「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマは健康や環境、SDGsを連想させます。どちらも現代社会が未来に向かっていくために考えなければいけないことです。でもこれらの言葉は「このままでいいの?ますますひどくなるよ? その前になんとかしなきゃ」というメッセージを発してますよね。

一方、前回1970年の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」でした。このまま開発・発展を進めていけば間違いなく明るい未来が来る、と信じられていたことが感じられます。

父の生前、これまでしてきた仕事について時間をかけて聞いたことがあります。印象に残っているのは大阪万博が開催された頃の高度成長期の話をしているときが一番楽しそうだった、ということ。作ったら売れて、失敗をしても挽回できて、きっとみんなが未来にワクワクできた時代だったのでしょう。

かつては「良いものを作ったから買ってね」というメッセージを発しておけば万博のテーマと一致したので、中小企業も万博に乗っかることがやりやすかった。しかし今回は「買ってね」の前に「こんなにも健康や安全、環境、SDGsを考えていますよ」というメッセージを掲げないといけないので、ここが難しい。万博に乗っかるには知恵と工夫が必要になってきます。

そのあたりの難しさを感じた展示会でした。

とはいえ、愛・地球博がきっかけではじまったメッセナゴヤも当初は環境展の色が強い展示会だったようですが、10年以上かけて中部地方の中小企業の販路開拓の場として成長し、今では日本で一番申し込みが難しい展示会にまでなりました。未来ものづくり国際EXPOが関西の中小ものづくり企業から大人気の販路開拓の場になる未来もあるかもしれません。

まとめ

今朝の展活タイムズは未来ものづくり国際EXPO2023のレポでした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。