神戸ものづくり中小企業展示商談会2025 レポ

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今週の予報はずっと雨。6月らしいお天気。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

神戸の“ものづくり”の今が集結

6月6日(金)神戸サンボーホールへにて「第17回神戸ものづくり中小企業展示商談会」と、同時開催の「第7回今すぐ使えるIoT・AI・ロボット展」が開催されました。。

地元兵庫・神戸の製造業が持つ確かな技術と、中小企業のDX化を後押しする現実的なソリューションが一堂に会する展示会です。

展示会の全体像~ものづくりからDX、水素エネルギーまで~

こちらは、神戸サンボーホールの1階と2階を使って、複数のテーマが楽しめる構成になっていました。

  • 2階「神戸ものづくり中小企業展示商談会」: 今年は86社が出展。地元兵庫・神戸を中心に、関西の優れた技術を持つ中小企業が集結し、自社の技術力や製品を力強くアピールされていました。
  • 1階「今すぐ使えるoT・AI・ロボット展」: こちらは47社が出展。大掛かりなものではなく、中小企業の現場に「今すぐ」導入できそうな、現実的なDXソリューションが満載でした。
  • その他注目コーナー: 会場には、神戸高専の多様な研究シーズを紹介する「神戸高専産金官学技術フォーラム」のコーナーや、屋外では純水素燃料電池発電システム「Hydoro.elife」の発電実証も行われるなど、産学連携から未来のエネルギー技術まで、コンパクトながら非常に中身の濃い展示会でした。

来場者数の推移に見る「安定感と信頼」

この展示会の堅実さは、ここ数年の来場者数の推移にも表れています。

  • 2020年:約1,300人(63社)
  • 2021年:1,521人(約70社)
  • 2022年:2,166人(81社)
  • 2023年:2,450人(82社)
  • 2024年:2,241人(86社)

コロナ禍を経て、来場者数・出展社数ともに安定して推移していますね。これは、この展示会が地域に根差した価値あるビジネスマッチングの場として、出展社と来場者の双方から厚い信頼を得ていることが推察されます。

注目セミナーから読み解く「製造業の二大テーマ」

同時開催された特別講演のテーマからも、現在の製造業が直面している大きな課題が見えてきました。 三菱電機様による講演では、企業の持続可能性に直結する**「エネルギー」と「ファシリティ」(設備)の課題解決がテーマ。そして、ファクトリーサイエンティスト協会様による講演では、現場でデータを活用できる「DX人材育成」がテーマとなっていました。 省エネ・脱炭素といった「環境対応」と、「DX人材育成」**。この2つが、今の製造業にとって避けては通れない、非常に重要なテーマであることがセミナーからも伝わってきました。

【展活的ポイント】これから出展を考える企業様へ、2つの重要情報

この「神戸ものづくり中小企業展示商談会」に、今後出展を検討される企業様に、ぜひ知っておいていただきたい重要なポイントが2つあります。

ポイント1:中小企業に優しい出展料と開催日程

この展示会の1小間の出展料は30,000円(税込)です。BtoBの専門展示会としてはかなりお手頃価格です。 ちなみに2年前に調べたときは20,000円でした。少し値上がりはしましたが、それでもこの価格は、初めて展示会に挑戦する企業や、新しい製品の反応を見たい企業にとって、非常に大きなメリットですね。

1日だけの開催という点も長く工場を空けることが難しい町工場にはうれしいポイントです。

ポイント2:ブースサイズに注意

そしてもう一つがブースのサイズ。 この展示会の基本小間のサイズは「幅2700mm×奥行900mm×高さ2100mm」という寸法。 皆さんがよく出展される、一般的な展示会の基本小間は「幅3000mm×奥行3000mm」が多いですよね?そのサイズに合わせてタペストリー等を作っている企業は要注意です。

「せっかく作った装飾がブースに収まらない…」なんて悲劇を避けるためにも、出展を決めたら、まず最初に募集要項でブースサイズをしっかり確認する!これは展示会準備の鉄則です。事前にわかっていたら一部を重ねるようにして掛ける等の対策ができます。

まとめ:地域に根差し、未来を創る価値ある展示会

「神戸ものづくり中小企業展示商談会」は、低コストで出展でき、かつ目的意識の高い来場者と出会える、地域密着型の展示会だと改めて感じました。神戸・兵庫、そして関西のものづくり企業の発展を支える展示会として末永く続いてほしいです。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。