JAPAN BUILD OSAKA 2025 レポ
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
あい変らず酷暑日マークが並ぶ天気予報。なかなか秋が来ません。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
建築・土木・不動産の先端技術展
8月27日(水)~29日(金)インテックス大阪6号館ABにてJAPAN BUILD OSAKA-建築・土木・不動産の先端技術展-が開催されました。

JAPAN BUILD OSAKAは、建築・土木・不動産業界のあらゆる課題を解決する最新の製品・技術が一堂に会する、日本最大級の専門展示会です。下記の12の専門展で構成されています。
- 高性能建材・住設EXPO
- スマートハウスEXPO
- 住宅産業DX展
- 建物の脱炭素EXPO
- 建物リニューアルEXPO
- 商業施設・店舗DX展
- スマートビルディングEXPO
- ビルメンテナンスEXPO
- 建設資材EXPO
- 建設DX展
- 不動産テックEXPO
- SKY STAGE 建機の屋外展示
近年の来場者数推移は下記のとおりです。
- 2021年:10,540人
- 2022年:13,260人
- 2023年:13,437人
- 2024年:13,581人
2025年の来場者数は14,124人。昨年比で微増していますね。ここ数年、大阪はホテル建設やインフラ整備など、建設業は大忙しでした。今年微増したのは、現場が落ち着いたことの表れかもしれませんね。
セミナーラインナップから見る、業界の今
私がいつも注目しているのは、同時開催されるセミナーのラインナップです。 なぜなら、その時々のセミナーテーマには、業界全体が直面している課題や向かおうとしている未来が反映されているからです。
今年の30を超える専門セミナーのテーマを一言でまとめるなら、建築・建設・不動産業界は今「デジタル化」「脱炭素化」「人材問題」という、3つの課題を抱えているように思えました。
1.デジタル化による生産性向上
セミナーの中で最も数が多かったのがこのテーマです。深刻な人手不足と熟練技術者の高齢化という課題に対し、業界はDX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性向上に活路を見出そうとしています。
・AI・生成AIの活用。
・BIM/CIMを軸とした建設プロセスの自動化。
※BIM/CIMとは3Dモデルに様々な情報を追加して、建築や土木のプロジェクト全体を効率化する仕組みのこと。簡単に言うと、これまで紙の図面で行っていた作業を、情報の詰まったデジタルの立体模型で行うイメージ。
・ドローンや3次元測量アプリといった建設テック。
代表的なのがこの3つ。 いかにしてデジタル技術で現場の生産性を上げ、属人化したノウハウを標準化するか。これが業界の課題であり、最も投資が進む分野であるようです。
2.社会からの要請、脱炭素化(GX)
次に大きなテーマとなっていたのが、「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」や「カーボンニュートラル」です。2050年カーボンニュートラルという社会全体からの大きな要請に、業界としてどう応えるか。
その答えとして、サステナブルな建材としての木造・木質建築への再注目や、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現といった、具体的な取り組みが数多く語られていました。環境への配慮は、もはやコストではなく企業の競争力を左右する重要な要素として認識されているのですね。
3.「人」と「働き方」の改革
そして、生産性や環境問題と並行して、「人」に関するテーマも多く見られました。厳しい労働環境のイメージによる若者離れや、待ったなしの働き方改革への対応は、業界の未来を左右する喫緊の課題です。
・Z世代の価値観に合わせた新しい採用手法の模索。
・DE&Iの推進による多様な人材が活躍できる環境づくり。
※DE&IとはDiversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包摂性)という3つの言葉の頭文字をとったもの。企業や組織が成長していくために、近年非常に重要視されている考え方。
・スマートビル技術による管理業務の効率化
などなど、これまでの常識にとらわれない新しいアプローチが議論されていました。
まとめ
万博後の大阪の建築・建設業界はどうなっていくのか。私もこの変化の波をきっちりと受け止めていきたいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

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