接客練習のやり方がわからない…

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今年はイチョウの紅葉がものすごく鮮やかな黄色に感じます。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

AIを使った壁打ちトレーニング

「展示会本番に向けて、接客の練習(ロープレ)をしておきましょう」と提案すると、多くの方がちょっと微妙な反応をされます。

・何を話せばいいかわからない…
・同僚相手だと、なんか照れくさいんですよね…
・みんな忙しくて、練習相手の時間が取れないんです

その気持ち、すごくよく分かります。大の大人が向かい合って演技をするのは、なかなかの羞恥心プレイですよね(笑)。

しかし、そんな悩みを一発で解決する、現代ならではの方法があります。 実は今、就職活動中の学生さんたちは、AIを相手に面接練習をしているってご存知でしたか?

就活生はすでにやっている!「AI面接官」の実力

今どきの就活の現場では、こんなことが起きています。 学生たちはChatGPTなどのAIに「圧迫面接官」や「フレンドリーな人事」といった役割を与え、想定問答を作らせたり、実際にスマホに向かって模擬面接を行ったりしているのです。

誰にも見られず、一人でこっそりと「緊張感への慣れ」と「回答のブラッシュアップ」を行う。 これから社会に出る学生たちがここまでやっているなら、私たちプロのビジネスマンも負けてはいられませんよね?

今回は、AIを使った「恥ずかしくない、かつ効果的な接客練習法」を2ステップでご紹介します。

ステップ①:AIに想定問答集を作らせる

まずは「台本」作りです。自分の頭だけで考えると、どうしても自分に都合の良い、答えやすい質問ばかり思い浮かんでしまいがちです。そこでAIの出番です。

Chat GPTに以下のような指示(プロンプト)をAIに投げてみてください。

【プロンプト例】 「あなたは展示会の来場者です。私は〇〇(製品名)という製品を出展しているメーカーの営業です。私の製品に興味はあるけれど、導入には慎重な来場者になりきって、私に“意地悪な質問”や“鋭い質問”を10個投げかけてください」

すると、AIは容赦なく「コスト対効果の根拠は?」「他社のA製品と比べて何が違うの?」「サポート体制が不安なんだけど」といった、痛いところを突く質問を出してきます。これに対して自社ならどう答えるか?を考えることで、精度の高い「想定問答集(FAQ)」が出来上がります。

ステップ②:AIと「無限ロープレ」をする

問答集ができたら、次は実践です。 ChatGPTのスマホアプリにある「ボイス機能(会話モード)」を使うのがおすすめです。まるで電話をするようにAIと会話ができます。

この「AIロープレ」には、人間相手にはない最強のメリットがあります。

  • 恥ずかしくない: 相手はロボットです。噛んでも、言葉に詰まっても、トンチンカンなことを言っても、全く恥ずかしくありません。
  • 何度でも付き合ってくれる: 人間相手だと「何度も付き合わせるのは悪いな」と気を使いますが、AIなら納得いくまで100回でも繰り返せます。文句も言わず、深夜でも付き合ってくれます。
  • フィードバックがもらえる: 練習の最後に「今の私の説明、どうだった?もっと来場者に響くようにするにはどう言えばいい?」と聞けば、客観的なアドバイスまでくれるのです。

まとめ

もちろん、AIは生身の人間ではありません。 ただ、この練習で「型」を身につけ、「どんな質問が来ても大丈夫」という自信を持っておくことが重要なのです。不安がなくなれば、本番では目の前の来場者に集中し、自然な笑顔で接客ができるようになります。

まずは今日、例えば車の中でスマホに話しかけるところから、こっそり練習を始めてみませんか?

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。