Japan IT week オンライン2023春 来場者数推移

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

やっと晴れ。この晴れを大事に活用しないと。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

オンライン展示会の行方を見届ける

2023年6月7日~9日、第5回Japan IT weekオンラインが開催されました。Japan IT weekオンラインとはRX JAPAN社が主催する完全オンライン開催のみの展示会で、2021年から毎年6月と12月に開催をされてきました。

Japan IT weekオンラインは個人的に最も注目をしている展示会の一つです。なぜ注目しているのかと言うと、「コロナ禍以降、オンライン展示会はどうなっていくのか?」というテーマに興味があるから。リアル展示会の最大手であるRX JAPAN社が手掛けるオンライン展示会に注目することで、コロナ以降のオンライン展示会の行方を探ることができると考えるからです。

まずは来場者数推移から見てまいりましょう。

昨年12月の第4回を記録し忘れていたのですが、確か来場者数は8,000人台だったはずです。昨年、一旦持ち直した来場者数はまた減少傾向にあります。そして驚くべきは出展社数です。どう数えても27社でした。毎回激減の一途をたどり、このままだと次回開催時は10社を切ってしまいそうです。

なぜこれほど出展社が集まらないのかと言うと、真っ先に考えられる原因はリアル展示会の復活です。IT展示会に出展するような企業はそもそもウェブ活用に長けているので、展示会にはウェブでは集客しきれない層との出会いを求めます。なのでリアルが復活すればリアルだけで良いと判断するところが多いのだと思います。もう一つ考えられる理由は出展料の高さです。リアル展示会1小間の出展料がかかると聞いています。

ただ、一方で出展社数が少ないということは1社あたりの来場者数が多いということです。例えばリアル展示会で7,000人集客する大阪勧業展の出展社数は300社超です。1社あたりの来場者数258人がいかに驚異的な数字かわかりますよね。

展示会のプラットフォームは私が見た昨年のものとはずいぶん変わっていました。昨年は2次元のバーチャルブース形式だったのに対し、今回は3次元のメタバース形式になっていました。スタート画面は展示会会場の外。アバターはありませんが、自分の目線の先には展示会会場があります。

入口から入場すると両サイドにブースがあり、カーソルを進めることで展示会会場の奥へ進んでいくことができます。

気になったブースに入ると展示されている資料をダウンロードしたり、セミナーを聞いたり、チャットで質問をしたり、またチャットで話しかけられたりします。ブースに立ちいるだけだと名刺情報は提供されず、資料をダウンロードするなど行動を起こすと名刺情報が相手に渡る仕組みです。

メタバース形式のプラットフォームはコロナ禍3年間を経てたどり着いたオンライン展示会の最終形態だと思います。現状、メタバース形式のプラットフォームをストレスなく動かそうと思うとかなりスペックの高いPCと通信回線が必要になってきます。RX JAPAN社が出展者が集まらなくてもオンライン展示会を継続する理由はいずれスペックが追い付いてきたときにメタバース形式の展示会が一つの展示会の在り方として定着することを見越しているのだと思います。

オンラインゲームで出会って結婚するカップルの話は10年くらい前からありました。結婚ができるなら商売もできますよね。オンラインゲームで育った世代にはメタバース展示会は何の抵抗もないと思うのですが、彼らの目にはどう映っているのでしょうね。

Japan IT weekオンラインは今後も2026年までは継続されることが発表されているので、私も引き続きオンライン展示会の行方を見届けるためにも見学を続けたいです。

まとめ

今朝の展活タイムズはJapan IT week オンライン2023春の来場者数推移から考えられることをまとめてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。
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