小さな会社のウェブ活用による販路開拓②

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨日で松の内も終わり、街からお正月ムードも一掃。私もまたあちこちへ飛び回る日々がはじまります。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

なんのためのウェブサイトなのか

昨日から書いている“小さな会社のウェブ活用による販路開拓”というシリーズの2回目です。

>>1回目はこちら

ウェブを活用することで販路開拓を目指すのであれば、まずやるべきことは展示会と同じで「目的を明確にする」ことです。目的を販路開拓と決めたのであれば、これもまた展示会と同じで参考にすべきサイトのタイプと、絶対に真似をしてはいけないサイトのタイプがあります。

絶対ダメ!→コーポレートサイト(イメージ重視型)

一番真似をしてはいけないタイプは大企業のコーポレートサイト、それもイメージ重視型のものです。トップページには企業ロゴ、そこからふんわりと地球が浮き出てくるようなイメージ動画。スクロールをしていくと「サステナブルな社会の実現」などのボディコピーがあり、自社がいかに環境に配慮をした経営をしているかが横文字だらけで書かれています。

一番下まで読み進めても結局この会社が何屋なのかはわかりません。

でも大企業のコーポレートサイトはそれでよいのです。社名でわかりますから。そもそも大企業のコーポレートサイトは商品を売ることが目的ではないのです。企業としての理念や方針が伝わればオッケー。販売を目的としたサイトは別に作ればよい、という考え方です。

中小企業がこのタイプを真似て自社サイトを作ってしまうと制作費ばかりがかさみ、周りからは「素敵なサイトをお持ちですね」程度の誉め言葉はいただけるでしょうが、売上にはつながりません。

真似ないほうが良い→会社案内型サイト

いまだにほとんどの中小企業のサイトが会社案内型です。トップページは社屋の外観、事業紹介や会社概要が掲載されているだけサイト。会社名を知っている人しか訪れようがなく、これでは住所や電話番号を調べることくらいにしか活用されません。

販路開拓を目的としたウェブサイトを作るからには検索で辿りついてもらわなければ意味がないのに、何を売っているのか、それを買うためにはどのような行動をとればよいのか、がわかるサイトはまだまだ少ないです。そしてこのタイプは作ったら作りっぱなしになるパターンがほとんどなので、最新の更新が3年前だったりするのもよくないです。

ぜひ参考にして!→問題解決型サイト

ぜひ参考にしてほしいのは問題解決型サイトです。誰のどんなお困りごとが解決できるのかがわかるサイト。トップページのファーストビューでそれが伝わることがまず1つ目の大事な点。

次に検索で探し出してもらうためにはある程度のコンテンツ量が必要です。商品があるなら商品ごとにページを作ること。商品がないタイプのビジネスであれば問題解決事例や製作実績を1件につき1ページで記載することが一番大事で基本のルールです。その1件1件が検索の入口となりランディングページとして機能するような仕組みにすること。

キーワードを戦略的に盛り込みGoogle上位表示を狙うSEO対策も重要ではありますが、お客さまが必要とする質の良い情報を上げ続けていればそれらは後から着いてきます。


中小企業でも販売を目的としたサイトと採用を目的としたコーポレートサイトを別に制作されるところもありますが、私はむやみにサイト数を増やすことはあまりおすすめしません。なぜなら管理が大変だからです。中小企業でウェブに強い社員さんはそう多くないですから、その人がやめてしまったら誰も管理できない、なんてことが起こってしまいます。

販路開拓を目的としたサイトであっても、就活中の学生さんや求職中の方が見たときに好印象を持たれるような造りにすることは可能だと思うんですよね。

目的を販路開拓と決めたのであれば、真似るべきサイトを間違わず、手間はかけて更新を続け、根気よくサイトを育てていく覚悟が必要です。

まとめ

今朝の展活タイムズは小さな会社のウェブ活用による販路開拓の2回目でした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。