FOOMA JAPAN2026レポ(行ってないけど)
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
今日からしばらくは梅雨の中休みになりそう。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
「人手不足・脱プラ」への挑戦
6月2日(火)~5(金)の4日間、東京ビッグサイトにて世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2026」が開催されました。私は今回、現地へ足を運ぶことはできなかったのですが、毎年注目している展示会なので、ニュースの情報を元にレポを残しておきます。
一見すると「来場者数が激減した?」と思わせる数字の理由と、ものづくり企業が今まさに解決すべき2大テーマが見えてきました。
台風直撃とカウント方法の変更
まずここ数年の来場者数推移を振り返ってみましょう。
- 2019年(コロナ前):100,680人
- 2022年:92,717人
- 2023年:106,104人
- 2024年:113,777人
- 2025年:110,827人
- 2026年:67,721人
一見すると、昨年まで11万人を超えていた来場者が激減したように見えますよね。これには2つの明確な原因があります。
1つ目は、今年から来場者のカウント方法が変更になったこと。複数の日程に来場した人でも「1人」と数える実数カウント方式になりました。従来の数え方であれば75,146人だったそうです。
そして2つ目の、最大の原因が「台風の直撃」です。会期6月3日には公共交通機関が計画運休を実施したため、来場を断念せざるを得ない人が続出。大打撃となってしまいました。展示会という「リアルな場」が自然災害から受ける影響の大きさを、改めて実感させられる出来事でした。

人手不足の救世主 難関「パスタの盛り付け」も自動化へ
今年の最重要テーマは、やはり深刻な「人手不足対策(自動化)」です。人件費の高騰などを背景に、2025年度の人手不足倒産は過去最多の442件に達し、なかでも飲食業の倒産は前年比で約2.8倍に急増しています。そんな現場の課題を解決する、驚きの最新ロボット技術が並びました。
- 高速パスタ盛り付け機
1時間で1800食分ものパスタを取り分け、容器に盛り付ける大型機械。麺を「ほぐして綺麗に盛り付ける」という工程は、これまですべての食品製造の中で「自動化が最も難しい」とされてきた領域でしたが、ついに完全自動化を達成。 - おにぎり・お団子製造ライン
1時間で3000個のおにぎりを作り、包装までほぼ自動で行うラインや、手作業の20〜30倍の速度(1分間に約40本)で串団子を製造する機械。 - 調理ロボットの導入効果
実際の一般的な食堂でも導入が進んでおり、食材を入れてスイッチを押すだけで3分で炒め物が完成。ロボットが熟練の味を忠実に再現するため、「これまで1ヶ月かかっていた調理研修が、たった1日に短縮された」という驚きの事例も紹介されていました。教育コストを大幅に削り、浮いた時間を接客サービスに回せるそうです。
脱プラ・素材不足への「ナフサ代替」アプローチ
もう一つの大きなテーマが、プラスチック原料である「ナフサ不足」や環境問題に対応する代替素材の提案です。
国内でも安定して調達が可能な「石灰石」を素材の30%に使用した脱ナフサの米袋や、素材に紙を練り込むことでプラスチックの使用量を大幅に削減したパッケージなどが紹介されていました。ただ環境に優しい(エコ)というだけでなく、昨今の原材料高騰や供給不足に対する「企業のサプライチェーンを守るリスクヘッジ」として、現実的で需要を捉えた展示となっていました。

第5回FOOMAアワード2026
そして、食品製造機械のイノベーションを象徴する受賞製品も発表されました。
- 【局長賞/最優秀賞】 小型通気式固体培養装置(株式会社フジワラテクノアートさん)
- 【FOOMAアワード特別賞】 蒸気加熱式ロールたまご焼成機(株式会社品川工業所さん)
- 【優秀賞】 におい検査機(アンリツ株式会社さん) ハイジェニック高精細デュアルエナジーX線検査機(株式会社システムスクエアさん) 連続式真空冷却装置(株式会社ソディックさん)など
日本の伝統的な醸造技術を支える培養装置や、たまご焼きの自動焼成機、さらには安心安全を守る高精度な検査機など、ものづくり企業の高度な専門技術が、私たちの毎日の「食」を根底から支えていることがよく分かります。
社会の「困りごと」がある場所に、次の技術が育つ
今年のFOOMA JAPANが提示した「人手不足」や「素材不足」という切実なテーマは、まさに展活がいつもお伝えしている「問題解決型」。世の中が今、何に最も困っているのかを敏感に察知し、自社が長年培ってきた機械技術や加工技術をそこへどうハメ込んでいくか。

「うちの技術は食品とは関係ないから」と思わずに、「この深刻な人手不足という課題に対して、自社の技術をパッケージし直したら、どんな解決策が提案できるだろう?」と考えてみること。FOOMAの展示の数々は、すべての中小企業にとって新しい市場を開拓するためのヒントに満ちていました。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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