模擬ブースから得られる3つの効果
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
今日はこの後、雨が降る予報。涼しくなることを期待。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
なぜ、模擬ブースが大事なのか
昨日の記事ではMOBIO展活5講での模擬ブースでの実習の様子を書きました。 展示会の計画を立て、チラシやタペストリーのデザインをPCのモニター上で完璧に仕上げる。しかし、それだけで本当に「伝わるブース」は完成するのでしょうか?
私が長年「展活」で最も重要視しているプロセスの一つが、「模擬ブースでの共同検証」です。 今日はなぜこの手間のかかる準備が大事のか。MOBIO展活5講での受講生の皆さんのリアルな声と共にその“3つの効果”を解説します。
①「モニターの中の思い込み」からの脱却
一つ目の効果は、デザインデータと実物大の「見え方のギャップ」を埋められることです。 PCのモニター上で「完璧だ」と思ったデザインも、高さ3m近い壁面に原寸大で投影してみると、印象が全く変わることに多くの人が驚きます。
実際に、今回のワークショップでも、 「文字が多すぎるかなと思ったけど、実物サイズで見るとそうでもなかった。実物大で見てみるのはとても大事」 「デザインした段階では青背景に黒字は見やすいと感じたが、投影すると見づらかった」 といった声が上がりました。
模擬ブースでの検証は、コストのかかる印刷物で失敗するリスクを防ぎ、本当に来場者の視点に立った「目に止まるデザイン」を実現するためのチェックの場なのです。

こちらは数年前の模擬ブースで撮影いただいたお気に入りの写真。私がいつも言っている「通路から読める文字の大きさは“顔”の大きさ」を身体を張って見せている様子~(笑)。
②「多様な視点」がもたらす新しい発見
二つ目の効果は、自分一人では気づけない「新たな発見」があることです。 自分の会社の製品やブースは、毎日見ていると客観的に評価するのが難しくなります。当たり前だと思っていることが、実は伝わっていなかったり、逆に思わぬ点が魅力的に映っていたりするものです。
「他の人の目に触れ、意見をもらうことで新しい発見がある」「自分では当たり前だと思っていることへの新鮮な意見がうれしかった」という声からも分かる通り、利害関係のない、しかし同じ目標を持つ仲間からの客観的なフィードバックは、自社のブースの強みと弱みを洗い出し、その完成度を高めるための、何物にも代えがたい“宝の山”なのです。
③「一体感とモチベーション」の醸成
三つ目の効果は、チームや参加者同士の「一体感」が生まれることです。 一人で孤独に進めがちな展示会準備も、仲間と一緒に行うことで、ポジティブなエネルギーが生まれます。
「複数企業で取り組むことで、一体感や仲間意識も醸成される」「他社のブースをみて、展示物の展示方法などを話し合うのはとても楽しかった」 といった感想がありました。
模擬ブース作成は、単なる作業ではありません。互いに学び合い、励まし合う“チームビルディング”の機会であり、展示会本番へ向かうためのモチベーションを高める場にもなるのです。
この実習は、MOBIOさんの手厚いサポートがあってこそ
そしてこのような超実践的な実習が実現できるのは、会場を提供してくださっているMOBIOさんの手厚いサポートがあってこそなのです。
参加企業全員分の駐車場の確保から、事前に各社のブースサイズを測り、床に養生テープで「バミリ(目印)」をしてくださる細やかさ。1部屋に設営できるのが4ブースという限界がある中、各社がスムーズに実習できるよう、緻密なローテーションスケジュールを組んでくださる段取り力。
こうした、目に見えない部分での準備とご協力のおかげで、私たちは安心して中身の濃い検証作業に集中することができます。MOBIOさんいつもありがとうございます。
まとめ
模擬ブースでの「共同検証」がもたらす3つの効果、いかがでしたでしょうか。
手間のように思えるこのプロセスですが、実は展示会成功に向けて通るべき道です。なぜなら、自信を持って本番に臨むことができるからです。 机の上で悩むだけでなく、実際に体を動かし、仲間と語り合う。準備のプロセスそのものを学びと発見に満ちた場に変えていくこと。これこそが、展活が目指す展示会準備の姿です。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

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