展示会とWebサイト、成果を最大化する連携術

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨夜から雨が降り続いている大阪。更に一段階寒くなりそう。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

ウェブサイトとの両輪で販路開拓を

展示会を終え、「ブースは盛況だった」「名刺もたくさん集まった」――。そんな手応えを感じた出展者の方も多いでしょう。しかしその手応えが数ヶ月後のアポイントや受注に思うように繋がらない…という悩みも、同じくらい多く耳にします。

その原因、もしかすると来場者があなたのブースを去った後、スマホで訪れた「ウェブサイト」にあるかもしれません。

展示会で興味を持った方は、かなりの高確率であなたの会社のウェブサイトをチェックします。その“答え合わせ”の場所が整備されていなければ、せっかくの手応えも成果には繋がりません。

「展示会」と「ウェブサイト」は、中小企業の販路開拓を支える両輪です。 今回は、その「両輪」をうまく回し、成果を最大化するための具体的な連携術を考えてみましょう。

ブランディング編:第一印象で信頼を掴む「見た目」の連携

来訪者が「あ、あのブースの会社だ」と瞬時に認識し、信頼感を持ってもらうための土台作りです。

①:カラーとデザインを統一する

展示会ブースのメインカラー(例えば、あなたの会社のコーポレートカラー)と、ウェブサイトのキーカラーを合わせましょう。人は文字よりも先に「色」で記憶します。ブースで印象に残った「色」をウェブサイトでも再現することで、来場者は直感的に「あの会社だ」と認識でき、安心感とブランドの一貫性が生まれます。

②:10年以上前のサイトは、今すぐリニューアルを!

厳しいようですが古いサイトはそれだけで“負債”です。 以下の項目をチェックしてみてください。

  • スマホで見たとき、文字が小さすぎませんか?(モバイルフレンドリー未対応)
  • URLは https:// から始まっていますか?(http:// のままは危険)
  • 「最新情報」が数年前で止まっていませんか?

これらが未対応だと、来場者は「見にくいな」と感じるだけでなく、「セキュリティが不安だ」「この会社、本当に今もちゃんと動いているのかな?」と不信感を抱いてしまいます。

メッセージ編:一貫性で「迷わせない」連携

ブースで伝えたことと、サイトに書いてあることが違えば、お客様は混乱し、あなたのサイトから静かに立ち去ってしまいます。

③:コンセプトを一致させる

展示会ブースのキャッチコピーで訴求した「問題解決力」は、ウェブサイトにも書かれている必要があります。ブースで聞いたメッセージと、サイトで見たメッセージが一致することでお客様は納得してくれるのです。

コンテンツ編:展示会を「資産」に変える連携

展示会という「点」のイベントを、継続的に成果を生む「線」の資産に変えるための具体的な仕掛けです。

④:「お知らせブログ」で熱量を伝える

ウェブサイトの「お知らせ」や「ブログ」欄をフル活用します。

  • 【事前】「〇月〇日から『〇〇展』に出展します!(ブース番号:XX-XX)」という告知記事を掲載。これは事前集客になります。
  • 【事後】「『〇〇展』に出展しました!ご来場ありがとうございました!」という報告記事を掲載。この時、必ずブースの写真を載せてください。

⑤:「展示会チラシ」をダウンロード可能にする

展示会のために作り込んだ、あなたの会社の問題解決力が詰まったチラシ。それをサイトからもダウンロードできるようにしましょう。

ただPDFのリンクを貼るのではなく、「会社名」と「メールアドレス」を入力する簡単なフォームを経由させます。これによりサイトに来ただけの「見えない訪問者」を、具体的な「見込み客リスト(リード)」に変えることができます。

⑥:「動画」で当日の臨場感を“追体験”させる

ブースの様子や、製品デモの様子を撮影した短い動画(1〜2分程度)をYouTubeにアップし、ウェブサイトに埋め込みましょう。

  • 来場できなかった人には、当日の熱量や製品の動きが伝わります。
  • 来場した人には「ああ、これこれ!」という記憶を呼び起こさせる効果があります。
  • さらに、YouTube動画はSEO(検索エンジン最適化)にも良い影響を与えるため、まさに一石三鳥です。

まとめ:「展示会」と「ウェブ」は、販路開拓の両輪である

初めての展示会出展の際は、どうしてもブースの準備だけで手一杯になりがちです。そのお気持ちは、私も痛いほどわかります。

しかし、どれだけブースで素晴らしい出会いがあっても、その後の「受け皿」であるウェブサイトが整備されていなければ、その出会いはこぼれ落ちていってしまう可能性が高いです。

「展示会(リアル)」と「ウェブサイト(デジタル)」は、中小企業の販路開拓の両輪。

この意識を持って、ぜひ展示会の準備と同時に自社のウェブサイトの充実にも目を向けてみてください。その一手間が数ヶ月後の成果を大きく変えるはずです。

今日もお読みいただきありがとうございます。

中小企業向け展示会サポートプログラムのご案内。無料説明会随時受付中!

>>展示会活用アドバイザー大島節子へのお仕事依頼はこちらからお願いします

The following two tabs change content below.
アバター画像

大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。