“目に見えないサービス”をどう伝える?
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
週末は暖かかったですね。しかしまだまだ冬は続きます。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
学生を巻き込み経営者を足止めしたEnLinksの仕掛け
今日は昨年秋に開催されたメッセナゴヤ2025で初出展されたEnLinksさんのブース事例をご紹介します。EnLinksさんが扱うのは「健康経営」のサポート。 いわゆるコンサルティングや研修といった「目に見えないサービス」です。 こういった無形商材は機械や部品のように「置いておけば良さが伝わる」ものではないため、展示会では苦戦しやすいジャンルの一つです。

しかしEnLinksさんは見事に見込み客である経営者の足を止めることに成功しました。一体どのようなブース運営をされたのでしょうか。
「健康」ではなく「人とお金」の話をする
まず素晴らしかったのが、コンセプトの設計です。 「健康経営」と聞くと、多くの人は「社員に運動をさせましょう」といった活動を想像します。しかしこれでは忙しい中小企業の経営者には「それって会社がそこまでやらなきゃいけないこと?」と後回しにされてしまいます。
そこでEnLinksさんは、真正面から「健康」を訴求するのをやめ、「離職率改善」「人材定着」という経営課題にフォーカスしました。
こちらのチラシをご覧ください。

- 「離職の損失/一人 100万円以上」
- 「生産性UP/従業員一人の損失 最大69.5万円」
このように、健康経営に取り組まないことによる「損失(リスク)」を具体的な金額で提示しています。 「健康の話」を、経営者が最も敏感な「お金の話」に変換したことで、自分事として捉えてもらう土台を作りました。
対象者以外を巻き込む「シールアンケート」の新しい活用法
そして、今回最も注目したいのが「シールアンケート」の使い方です。 通常、アンケートは見込み客(今回の場合は経営者)に対して「御社のお悩みは?」と聞くものです。しかし、EnLinksさんはあえて、メッセナゴヤに来場していた「学生さん(=未来の社員候補)」に向けてアンケートを行いました。
質問内容は「『ここで働きたい!』と思う会社はどんな会社?」。

たくさんの学生さんがシールを貼ってくれました。 結果を見ると、「人間関係がいい」「休みがちゃんと取れる」「ストレスが少ない」といった項目にシールが集中しています。
なぜ、見込み客ではない学生にアンケートをしたのか?
これこそが狙いです。 シールで埋め尽くされたこのパネルは、そのまま「若者のリアルな本音データ」になります。通りかかった経営者は、「今どきの若いもんは何を考えてるんだ?」と、気になってつい足を止めてしまいます。 そこでEnLinksさんはこう切り出せます。 「今の学生さんはこんな会社を求めています。御社はここ満たせていますか?」
自分たちが説得するのではなく、「学生(未来の社員)の声」という客観的な事実を突きつけることで、経営者に「これは対策しないとマズい」と気づかせたのです。非常に上手いアプローチでした。
現場での修正力と、安心感を与えるチラシ裏面
さらに現場での対応力も光りました。 初日の反応を見て「もっと具体的な数字が必要だ」と感じたEnLinksさんは、2日目にPOPを追加しました。

「1人の離職コスト 100万円以上」といったインパクトのある言葉を目立つ位置に加えたことで、来場者の足止まりが良くなったそうです。
そして、興味を持ってくれた方に渡すチラシの裏面も秀逸です。コンサルティングなどのサービスは「いくらかかるか分からない(高そう)」と敬遠されがちですが、このチラシでは:
- 「たった1分 健康経営チェック」で現状を気付かせる
- 「月額15,000円~」と明確な料金プランを提示している
これにより、「まずは相談してみようか」というハードルを大きく下げることに成功しています。
まとめ
自社のサービスを直接アピールするのではなく、「見込み客が気にしている第三者(学生)」を巻き込むことで、強烈な説得材料を作る。
サービス業という「目に見えない商品」を扱う企業にとって、EnLinksさんの展示構成とツール作りは、一つの成功モデルだと言えるでしょう。 素晴らしい事例をありがとうございました!
今日もお読みいただきありがとうございます。

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